スーパーラジカル

ヴィジュアル系とか、、、、

魔法が解ける

ちょっと、仕事で、なんというか”魔法が解ける”的なことがありまして
久しぶりにビジュアル系に身を委ねているわけです。


ナイトフライトに行こうよ~~♪


La'cryma Christi - Blueberry Rain [LIVE]


生のバンドは閏日高田馬場AREA以来なので、約5か月も触れられていないのですが
今週末はようやく生が見られそう、新横浜のやつ。

配信なんかもちょこちょこ見ているけど、ビジュアル系の奥行きって現場でしか味わえない要素が多い。
どのエンタメもある程度浸った種族にしかわからない、そのジャンルの建て付けみたいのがあると思っていて、
思ったよりかっこよくなかったり、思ったより演奏巧かったり
そうゆうちょっとした”思ったより”が詰まっているのが、ビジュアル系の出汁ですな。

あと結構現場で思いつくこととかも多かったんだなと再確認、
1週間後に迫ったポーランド一周をスロバキア立ち寄ることを思いついたのはBAROQUEのO-EASTであった。生活が制限されたことも影響しているだろうけど、突拍子もない発想が生活に欠けている。

下手な若い子たちよりもファンとの距離が近いとも感じる節々を横目に見つつ、
粛々と音源も映像を消化させていただいております。

音楽や本、映画、月並みなものだけど、この期間に摂取できたものたちは、
今後魔法が解けた後も精神の肥やしになってくれるでしょう。


最近よく見かけるのが、自称オタクだのなんだの。
あと巷でよくいるのは自称変態さん。
その手のセルフアイデンティティ野郎の皆様は昔から苦手で、
そうでない人もいるけれど、やっぱり基本的に浅薄で認めてもらえないから、自分で認めちゃう という風に映る。愚かである。

二大変態曲といえば
gibkiy gibkiy gibkiy「愛という、変態」
gibkiy gibkiy gibkiy - 愛という、変態


アヤビエ「変態最終頁」


「Hentai Saishuu Page」 Ayabie



どちらも素晴らしい曲ですが、セルフアイデンティティ人間に対する皮肉が通底していると思っている。
だからなんだという話だけれども。


魔法が解けるタイミングってやたら負荷が掛かったり、先行きが見通せなくてummってなるけど、気付いたらきれいさっぱり忘れていることの方が多い。
言っても仕事なので、その分仕事以外で魔法がかかると良い。

2019年の好きな音源たち

はっ、、
前回の記事でアウトプットがなんたらと書いてから300日経ってしまった。
しかも五体満足、健康優良児で日々を過ごしていたのにもかかわらず、、、

2019年もいろいろあったが、音楽は変わらず様々な所で鳴っており、その時々楽しんだ。
コンサート系ではやはりFUJI ROCKでのTHE CURE,さいたまスーパーアリーナU2が一瞬にして思い出される。
大きいアーティストが好きというわけではないが、やはり何億人の支持を得ているアーティストはその分だけ各人からの一方的なカルマに処されるわけで、なんというか”強さ”を感じます。


もう何から何をまとめればいいかわからないので、2019年に好きだった音源を垂れ流していく独り言スタイルを採用します。

・Tiny Worth / DIMMDIVISION.


DIMMDIVISION. new single【Tiny Worth】Trailer

早速のアマゾン掲載なし商品、、、。
前作から半年足らずという短いスパンででた三曲入りシングル。
試聴映像の通りではありますが、三曲目の深淵に横たえてが素晴らしい。

曲もそうだけど、ゆきの氏の詩が好きって人も多いと思う。
THE NOVEMBERSみを感じずにはいられませんが、そこはやはり界隈の手練れ達によるシューゲイザーお戯れの様相を呈しておりまして
独特のキャッチーさ、湿っぽさ、そして儚さがお口いっぱいに広がります。

さぁもっとリリースを!


・American Football (LP3) / American Football

American Football (LP3)

American Football (LP3)

 


American Football - Silhouettes [OFFICIAL MUSIC VIDEO]


エモ界の最右翼、、、なんて陳腐な説明はしません。
このバンドやたらエモEMO言われますが、そもそもエモいって轟音系にも使われていてようわからん言葉だなと思います。
昨年始に何を間違ったか日本海方面に廃墟めぐりに行った際、安いビジネスホテルを転々としたのですが、
最近のビジネスホテルってYoutubeなんかを垂れ流せるんですよね。
それでリリース前のシルエットのリリックビデオをBGM代わりにしていたら、すっかり旅のサウンドトラックになってしまったという。
これまでのEPの中でも、落ち着き、冬山感はトップでないでしょうか。
いい意味で抑揚がなく、情景に統一感がある。
ごうごう吹いているのにとても静かという、雪の日を思い起こさせます。


・GLASS VALLEY Original Album Remastered Edition Box
https://www.sonymusic.co.jp/artist/grassvalley/info/503521


GRASS VALLEY - 白い旋律

この映像はファンの方がお作りになったものなのですが、素晴らしいですよね。
何度も見ております。
2月にリリースされた、GRASS VALLEYの全アルバムリマスターBOX。
カップリングも追加収録となり、ほぼ全曲網羅です。永久保存確定。
言わずもがなのクオリティですが、改めてこれが90年代の頭にはすべて過去という事実に改めて驚愕します。
音作りのそれではなく、きっとプレイヤーの技量由来のサウンドの粒が一つ一つ綺麗。



・World Flagment Tour / sora tob sakana 

sora tob sakana/World Fragment Tour (初回生産限定盤) (3枚組)

sora tob sakana/World Fragment Tour (初回生産限定盤) (3枚組)

  • アーティスト:sora tob sakana
  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2019/03/13
  • メディア: CD
 


sora tob sakana/World Fragment Tour(全曲試聴)

 

風間玲マライカの卒業が19年頭のトピックだったオサカナですが、
大変なアルバムを作りました。タイトルもいいです。
マスロック色が控えめではありますが、あの手この手で聴き手の叙情を呼び起こさせる、そんな一枚。ありふれた群青が好きですな。賛否もあった様子ですが。

ちなみにこのアルバム、初回盤にはバンドセットのフルライブ映像が収録されており、まさにスーパーベスト盤とも言えるかカップリング。

大変勝手ながら、小気味いいバンドに乗せて少年少女のノスタルジーや郷愁を歌うこのグループには勝手ながら初期amber grisの後継と認定している節がありまして、今回のアーティスト写真もthis cloudyを彷彿させられました。
もはやアイドルではなくバンドなんですねオサカナは。(?)


amber gris「this cloudy」MusicClip spot 2013.08.14.Release


ちなみにオサカナ、シングル二枚「ささやかな祝祭」「flash」、配信一曲「流星の行方」と大豊作。どれも本当にいい曲揃いで驚愕のグループです。
作詞作曲をされている照井氏の別グループsiraphも観に行きましたが、こちらも◎。



・Flamagra / Flying Lotus
 

今年はGeorge Clinton、Kamasi Washingtonの単独来日があったりBrainfeeder界隈も活発な一年でしたが、やはりこの一枚でしょう。
前作の生音ロック寄りのアプローチはやや抑えられたものの、ジャズ的な酩酊感をトラックで表現する唯一無二感で涎ダラダラの一時間ちょっと。
あとやっぱりDavid Lynchの声で興奮してしまうよね。あのしゃべる猫みたいな声。

9月の単独来日ももちろん観に行き、STUDIO COASTのバルコニーにてきっちり3Dを体感しました。というかあの日、半分以上Thundercat氏がサプライズ客演して豪華でしたな。何故かNever Catch Me弾かずに帰ってしまったけど。
サプライズ共演といえば、先日のthe god and death starsの無料ワンマンに眞呼様が降臨(elephant in the room,夜を歩く葡萄をsing)なさったのも目玉吹っ飛び。期せずほぼ最前で目の当たりにしてしまうという年末の珍事。


・Underwater / Elephant Gym 

Underwater

Underwater

  • アーティスト:Elephant Gym
  • 出版社/メーカー: WORDS Recordings
  • 発売日: 2018/11/14
  • メディア: CD
 

台湾旅行に行った時、高雄出身ということでElephant Gym聞いていました。

toeなんかとは違い、ベースフューチャーなところがまたアジア味を感じさせられます。
新譜からはSatellite、旧譜ではベタですがFingar、中途midwayあたりよく聴いたかな。


大象體操ElephantGym _ 中途Midway【Official Music Video】



・PUER ET PUELLA / BAROQUE 

PUER ET PUELLA

PUER ET PUELLA

  • アーティスト:BAROQUE
  • 出版社/メーカー: FWD Inc.
  • 発売日: 2019/07/30
  • メディア: CD
 


BAROQUE - NEW ALBUM 『PUER ET PUELLA』 Trailer


本当に久々のBAROQUEのアルバム。
一見ラルク的な白ポップアプローチと取れますが、
随所にシューゲイザー、ドリームポップ、アンビエントの要素を散りばめられており、かつビジュアル系の要素も抑えている、優等生過ぎる一枚だと思います。
この二人のキャリアの中でも一つの到達点であろう、kannivalismheliosの続きがようやく見れたなと思います。


・Pool e.p. / the band apart 

POOL e.p.

POOL e.p.

  • アーティスト:the band apart
  • 出版社/メーカー: asian gothic label
  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: CD
 


the band apart / DEKU NO BOY 【MV】


ここにきての新機軸ながら、らしさも失わない、名盤です。
リリースツアーの新木場に行ってオッたまげました。
大箱の前方でも十分楽しめる唯一のバンドかもしれません。
昼から公園でビールを飲むならDEKU NO BOYで決まりです。



The Cure - 40 Live Curaetion 25 + Anniversary (2BR/4CD) [Blu-ray]

The Cure - 40 Live Curaetion 25 + Anniversary (2BR/4CD) [Blu-ray]

The Cure - 40 Live Curaetion 25 + Anniversary (2BR/4CD) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Eagle Rock Ent
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: Blu-ray
 


THE CURE - FRIDAY I'M IN LOVE (40 LIVE - CURÆTION-25 + ANNIVERSARY)


セットリストも先日のFUJI ROCK+αな感じで、振り返りに持って来いかと。
Blu-ray×2、CD×4と豪華BOXでBIGにやにや仕様。
あとライブ音源の音が綺麗すぎてこればっかりになります。
ちなみにAmazonよりも某ECの方が安いです。



・INFINITUM / sukekiyo 

INFINITUM

INFINITUM

  • アーティスト:sukekiyo
  • 出版社/メーカー: FWD Inc.
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: CD
 


sukekiyo 「ただ、まだ、私。」 Music Video (radio edit ver.) from 『INFINITUM』(2019.5.24 release)

DIR EN GREYの中で好きだった要素と9GOATS的な感性の融合を果たされてしまい、毎度毎度名盤で自分の語彙の乏しさに辟易します。
DIR EN GREYの新譜は二回くらいしか聞いていない。
一曲目の偶像モラトリアムなんかもろ9GOATS BLACK OUTのHARMSの進化形じゃないですか、、、
”ただ、まだ”や”艶”に代表されるような歌モノ、気持ち悪コード進行・不協和音のutAモノ、それ以外っていう、sukekiyoに対して個人的に三本柱的な解釈ですが、まだ底が知れない。aftermathみたいな曲もまた聞きたいな。


・Beware Of The Dogs / Stella Donnelly 

Beware Of The Dogs

Beware Of The Dogs

  • アーティスト:Stella Donnelly
  • 出版社/メーカー: Secrc
  • 発売日: 2019/03/08
  • メディア: CD
 


Stella Donnelly - Tricks

苗場で観ました、もう単純に可愛いのと曲がいいのとニコニコ演者なのと
えっいまfuxkっていった?ってくらい自然にfxckみたいなこと言う感じにはまりました。


HALF LIFE / COALTAR OF THE DEEPERS



今年はCOALTAR OF THE DEEPERSのフルライブを年二回見れた年でもありました。
年末に配信されたHALF LIFEがまたCOTDの歴史を総括するような一曲でありまして、滑らかに心地良いです。


・CROSS / LUNA SEA 

CROSS(初回限定盤A)(DVD付)

CROSS(初回限定盤A)(DVD付)

  • アーティスト:LUNA SEA
  • 出版社/メーカー: Universal Music =music=
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: CD
 


LUNA SEA「宇宙の詩~Higher and Higher~ -Live Version-」MV

自分はさいたまスーパーアリーナ盤を買いました。
個人的にはこの変化は大変望むところで、LUCAやTHE BEYONDは復活後一番聴き込んでいる曲かも。
キレや陰鬱さは控えめながら、SHINEより眩しく、LUNACYより緻密な、NO -No Synthesizer-な一枚。


サーッとこんなところでしょうか。
連休合明けの月曜がちらちら見えてきたところで逃避を試みましたが、
貧弱な脳が故に、一年をなかなか具体的には振り返れるものでないですね。
そして思えば全然メタルを聴いていない。緩やかな変化でしょうか。

手鞠、cali≠gariあたりはコンスタントに追っていましたがどうも、、。
cali≠gariは9月のO-EASTの空ボーカルが衝撃過ぎて、XA-VAT等で見直すもやはり不信感が拭えない。新譜も曲はらしさたっぷりで良かったのですが、しばらくはお茶の間スタイルかも。

来年は早々にMaison book girl、青葉市子、BARBEE BOYSラルク
3月にはNEWORDER、Crerature Creature、deadman×cali≠gariを観に行きます。
ようやく見れるdeadman

東京事変の復活も楽しみですが、2013以降の林檎さんの活動にはどうも食指が動かず
長岡氏を中心にがっつりバンドでやってくれることを期待、、。
NUMBER GIRLはたぶんチケット取れずに終わりそう。

妙に一年通してよく聴いたこの曲で〆。

アルバム自体は中盤の曲とインタールードがしっくり来ず、そんなハマらなかったのですが、頭とお尻の数曲はどんズバでした。
夏にリリースなので早く桜を見ながら聞きたいです。また一年間、生き延びられますよう。吉田秋生ストにはたまらないタイトリング。(関連は不明)

ニュー・ヤング・シティー

ニュー・ヤング・シティー

 


For Tracy Hyde - 櫻の園 (Official MV)




花粉とともにカムバック

一件も投稿しないまま、夏が終わり、秋が過ぎ、冬のピークも越え、花粉が舞ってしまっている。
不登校ならぬ、不投稿である。
そもそも明確な目的もなく、自己顕示欲や承認欲求に駆られて始めたものでもないので、
そうなるのも宿命のような気もするが、やはりいつもどこか気掛かっていた。

昨年は自分でも驚くほど音楽を聴いて、映画を見て、本を読んだ。
室内外問わず。
それぞれ心には残っているが、それぞれの独立した印象というより、いくつかの作品が日にち事のフォルダに格納されていて、フォルダ単位で作品たちが結びついている。
その日の自分の気持ちなんかが反映されて、いわゆるレビューのような一般的な見解や感想と違った見え方がすることを今も楽しんでいる。

ブログのように一個表題をたてて、ひとつひとつまとめていくことよりも、
頭の中でぐちゃぐちゃにすることが楽しかった時期なんだと思う。
まとめかけた記事もあるけれど、ぐちゃぐちゃのままで良いと思っている。

そして今。

新しい環境に、まぁこんなもんかと思いながらもたまに平和で穏やかな日が訪れる。
ここまで戻ってくるのに一年かかった。といっても一年。
何事に対しても、今後いろいろなものを抱えていく前の静けさか、、、
という気持ちは実は小学生くらいから思っていて、
(※いろいろなものが始まったら始まったで、それなりに対処できるわけだが
どうにも心の怯えが毎度押し寄せるわけである。)
もちろんその穏やかさに身を委ねるのは最幸であるが、気付いたこともあって。

そこそこのアウトプットをしないとまとまらない、
ぐちゃぐちゃ感も楽しいけれど、そのうちのいくつかを拾って
自分の言葉を使う作業を再開せねばと感じた。
自分のことばを使うというのは、簡単なようで難しくて、
頭脳部がこうゆう言葉、と指示しても
言語部がそれに適する言葉を宛がえない。

本を読めば語彙が上がるというのはある程度の年齢までの話であって、
やはりどういった形であれ”使う”必要があるのだとおもう。

久しぶりに書いても、思うように書けない。
しかし、アウトプットの場は必要である。

my bloody valentine 2018年夏 ~豊洲単独公演&SONIC MANIA~

さて、夏も陰りを見せてきた今日この頃

怒涛のマイブラ週間が幕を閉じてしまった!

 

身の回りの煩雑な出来事もやや終息へ向かいつつある中でマイブラを観れたのは、個人的にもラッキーなことでした。

 

8/15@豊洲PIT

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豊洲PITに来るのは、lynch.の無料公演以来でしょうか。

相変わらずのポツリ感ですが、盗難の心配もお殆どなく、自転車で来るには絶好のライブハウス。

 

そして相変わらずの、耳栓配布GIG。

SNS最盛といったご時世も災いしてか、音が大きいことばかりにスポットが当たりますが、

僕が認識しているマイブラの良さは

初期のネオアコ時代から脈々と続く、柔らかいメロディーです。

これを生で聴けるというのはやはり素晴らしいことで、まさに形のないものに包まれるといった体験がそこにありました。

 

一柵目少し前で、引きで観るつもりが

開演と同時に強い押しがあり、気付けばケビンのほぼ目の前に。

目の前にケビン、横を向けば遮るものがなくデビー、コルム、そしてビリンダを確認できる、そんな位置でした。

 

音は外音とは程遠く、増幅される前のモワッとした音。特にギター。

この類のライブに音を求めるなら、前の方で観ないというのは鉄則ではありますが 、

音は我慢して、彼らをしっかり観ようと思いました。

 

コルムのカウントやケビンのギター”チャラーン”を生音で聴いたこともあってか

音源では感じることのできない

このバンドのフィジカルな部分をはっきりとこの目で見ることができました。

しかし音はモコモコ。これぞ生もの。

 

ソニマニではやらなかったcigarette,honey power,what you want,wonder2

もたっぷり堪能。

撮影可でしたので二枚だけ。

 

only shallow

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wonder2

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終演後、外でボーっとしているお兄ちゃんが集うエリアみたいのが自然発生していて

面白かったです。

やはりちょっと持って行かれる。

 

 

8/17@幕張メッセ

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ほぼメインステージ目当てでしたが、死ぬほどTHUNDERCAT観たかった。

結果、断念してマイブラに専念しましたが今日現在もまだ観たい。

近作DRUNKが素晴らしかったので、ジャケットTシャツはゲット。

 

Drunk

Drunk

 

 


Thundercat - A Fan's Mail (Tron Song II) (Live on The Current)

 

昨年のHOSTESSの快適さを多少なりとも期待して臨みましたが、人がとても多くグッタリしてしまった。

NINのキッズたちの暴れっぷりにもぐったり。歳か。

しょっぱなのコーネリアスも良かった。映像ときれいにまとまったショーはさすが。

 

 開演前

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PAの横で見ていたので、音は申し分なく。

締まったリズム隊と、浮遊感のあるギターを堪能できました。

 

デジベル計が脇にあったのでちらちら見つつ。

音の大きさはどうでもいいんですけど、参考までに。

ちなみにラスト二曲は露骨に音を上げていて、「音小さかった」対策かなぁなんて思っていました。

 

音が気持ち良くて、少し考え事をするのに持ってこいでしたし、

昨年のmogwaiに続き、真夏の深夜にこの手の音楽を身体に浴びることは

精神が浄化していくのを感じずにはいられませんでした。

 

綺麗な朝焼けが目に眩しく、帰路へ。

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というわけで、あっという間のマイブラ×2でした。

深夜なんて夢かと思うくらい。

音がどうであれ、出来がどうであれ、好きなバンドを五体満足で観ることができるのは本当に素晴らしいこと。

ナムナム。

 

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ちなみに昨日はAIOLINの無料単独を見てきた。

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先週は洋楽かぶれていたのでヴィジュアル系を欲してしまった、、、。

ヒカリト様はバイオリンもギターもうまいけど、なによりV系映えするメロディーセンスが一番の武器だと思います。

O-WESTを切る度胸とか、みんなの居場所になる的なMCとか

ヴィジュアル系を観たなぁ!とすっきりしました。

あとベースのお兄ちゃん、かっこよかった。いいあんちゃんって感じ。


AIOLIN - Stardust Crystal [Official Music Video]

 

そして帰りに紺様と目が合ってしまい

memory of flowを聴いて帰りました。名曲。

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La'Mule - Memory Of Flow

 

いろいろな音楽が楽しめる素晴らしい時代に生まれ落ちたなと感慨に耽りました。

 

マイブラの新譜とTHUNDERCATの来日とLa'Muleの再結成を楽しみに

また日々を生きようと思います。

「36時間」という歌とその実践について

「36時間」という素晴らしい歌があります。

中島みゆきさんの楽曲。

組曲(Suite)
 

 

一日は36時間と決めたんです。

他人(ひと)様の進み方は知りません。

 

優しいピアノに載せて、そう歌いだされるこの曲。

この歌における”一日”の定義はこう。

 

お陽さまが昇って次に昇るのが一日じゃなく
次が昇るのを見届けて沈むまでが一日

 

36時間という単位はあまりに不慣れで、頭の中で分解をし

24時間+12時間としてしまったが、全くの野暮である。そうゆう話ではないだろう。

 

実際にやってみたんです。

4:30に近所の高いビルに上って夜明けを見て、

19:00に日暮れを見て、

4:30に近所の高いビルに上って夜明けを見て、

19:00に日暮れを見ました。

f:id:mastying:20180711211830j:plain

 

季節柄、日が長いので36時間には収まりませんでしたが、

次が沈むまでを見届けなければという

まぁ俗に云う「石より固いそんな意思で」

見届けました。

 

仮眠はとりましたが、意外と起きていられて、いろいろなことを考えました。

そりゃあもう、LUNA SEAのDejavuばりに

未来・過去・現在、、、(ミライカコイマ、、、)


LUNA SEA「Dejavu」

 

 

また、「36時間」はこう〆られています。 

追い詰められた心たちよ 36時間に来ませんか

 

スポーツをやってる人なんかは自分で自分を追い詰めますよね。

僕も追い詰めます。あれ、気持ちいいんですよね。 

 

でも世間様の厳しさは、スポーツのそれとはまったく違うし(全てとは言わないけれど)

追い詰めた人も加害者なんだろうな、心にとっては。

それが自分であろうと。

結果的に追い詰めざるを得なかった人の「心」、

人を介さないで追い詰められてしまった「心」、

 

これが実感としてわかることはないと思います。

存在はしているんだろうけど、実在はしていないものなので当たり前といえば当たり前ですが。

 

心という毎日聞いているものの所在だって

私は全く知らない儘、大人になってしまった

 

かの、林檎女史もこう申しております。


心 (Kokoro)

 

しかしながら、今回の「36時間」体験を以て

心が体のこのへんにあるかもな、くらいの感覚はありました。

痛みがあったから気付けたのかも。

 

日々がおそらく世間様でいう「充実」であっても

心は相当に傷(いた)んでいた、という話です。 

 

余談ですが

こんなことを考えながら、私は仕事を辞めました。

もっといい会社、とか

もっと輝ける場所、とか

そうゆうのではないです。

 

空間的でも場所的でもない、

すなわち一般的に語られる”時”や”時間”の概念とは断絶した意味合いの

「36時間」に気付いたから。

 

「36時間」は彼女の作り出したお話であって、

人それぞれ「36時間」を作ったり見つけたりすることが、

人生と呼ばれているものなのかもしれない。

それを見つけられる可能性は

環境含めて今の自分にはないと思った。

それだけのこと。だと思っています。

(とかいう奴は大体それだけではない。)

 

辞めても、好きなものは好きなままだし、

好きな人や事はそう簡単に自分から離れていかない。

それから

はわからないですが。

 

"それから"の松田優作のようにやって行ける自信はありません。

優作に

……君の君自身によるアイデンティティは確実にここに確立された!

と言われたいな、野獣死すべし見よう。

 

さようならアリストテレス

中島みゆき、偉大なり。ありがとう。

Creature Creature ~Beyond Light&Lust~ at 新宿ReNY 2018.07.08

昨夜はCreature Creatureを観に新宿へ。

あのエリアは路上駐輪対策からか、そこかしこに駐輪場が配置されておりとても有難い。

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写真はこれしか撮れず。

Creature Creatureの活動休止(休眠との表現)でした。

Morrie氏のバンドプロジェクトとして産声を上げてから早12年。

僕はラルク大好き高校生だったので、tetsu氏が参加しているという一点のみで手に取ったのが1stでした。パラダイスが好きでした。

Minoruが後にはまりまくるDIE IN CRIESの室姫氏であることを知るのはずっと先だし、

まさか12年後、生で「春の機械」を聴くことになろうとは。

Light&Lust(初回限定盤)

Light&Lust(初回限定盤)

 

 

バンドは2010年の"INFERNO"以降、コンスタントに活動をしており、音源は追っていました。

時に"PHANTOMS"は個人的にテン年代の名盤と思っています。

先行シングルの「楽園へ」「くるめき」は本当にいまでも惚れ惚れする楽曲ですし、

90年代(御代に至っては80年代)よりこのシーンを牽引し続けている彼らのロマンチシズムが色濃く投影されています。

昨夜もPHANTOMSからはほぼ全曲が披露されおり、彼らの中でも重要な位置にある作品なんだと思います。

 

今回のライブ以外で唯一このバンドを観たのはPHANTOMS TOURの最終日、人がまばらなO-EASTにて。 

僕自身のことでいえば、(個人的なことで)一周まわってまた見れたので彼らの円環と比べれば円周は小さいですが、僕なりの意味合いも見出すことができたといえそうです。

実際このバンドを見たのは計二回ということになり、語弊を恐れず言えば自分にとっては「その程度」だったということです。

他にも好きなバンドもたくさんいましたし、時間も限られている。

選択肢にはずっとあったけれども、気易く選択できない存在でした。

 

何よりも楽曲の情報量が多く重い。

このバンドを見ると、精神の中の異国に攫われるような感覚を覚え、悩みや日々の噴悶が一段階高いレベルでのそれになってしまうわけです。

御代が描く「今ここ」と生と死を多く用いた「円環」の物語とはそういった類のもので、容易く観に行ける存在ではなかった。

今回はいったんは休眠ということで、見ておかなければと向かいましたが、予感は的中。

気易く触れてこないで良かったな、と改めて思える精神鍛錬の場のようでした。

余韻が重くのし掛かっている。

 

セットリスト

1.Death Is A Flower

2.Dream Caller

3.Phallus Phaser

4.虚空にハイウェイ

5.Black Hole

6.星憑き

7.Fire Burn With Me

8.くるめき

9.So Heavenly

10.Golden Game

11.Mirrors

12.Labyrinth

13.Ataraxia

14.Andromeda

15.天醜爛漫

16.エデンまで

17.愛と死の遊戯場

18.Decadent Angel

19.Amor Fati

20.Sexus

21.Dead Rider

22.Swan

 

EN

1.夢鏡

2.MABOROSHI

3.春の機械

4.Violent Rose

5.楽園へ

6.Aurora

W EN

1.Death Is A Flower

 

あれだけの手練達が真剣な表情で楽器と向き合い苦戦している様に驚きました。

ラストのMCにおいても

笹渕 「難しい」

忍 「今日沢山ミスっています」(確かに調子良くはなさそうであった)

人時 「最初はこれできんのか?と。受験勉強のように毎回取り組んでいた」

hiro  「最後まで完璧に弾ききれなかった」

Morrie「今日の出来ならもっとできたとは思いますが、そうゆうわけにもいかないのです」

 

どうゆうこと。

 

Death Is A Flowerはこれ以上ない始まりの曲であり、

終わりの曲でもあると感じていたので、どちらも叶えてくれてとても嬉しいです。

 

重い難しい、といった基盤の上に燦然と輝く”キャッチーさ”。

音一つ一つ聞くと破壊・増幅・不協・謎音階の応酬

と眩暈がしてくるようなナリをしておりますが、

いざ全体を見渡すととても親しみやすいメロディーを確かに感じることができました。

なんだかんだそれぞれの曲に染みついた思い出なんかを反芻なんかもしつつ。

 

そして時折見えるMorrie氏の少年のような瞳。

この人は「今ここ」と言いながら、

過去でも未来でも今でもないどこかを見つめている よう思える瞬間がいくつかありました。

世の中にはそれを指す言葉はきっとなく、その欠片を感じられるであろう

唯一の場にいられたことを嬉しく思います。

 

ビジュアル系と呼ばれる音楽形態の系譜上に確かに存在する、薫風のような存在。


『楽園へ』PV Spot Long Version - Creature Creature

ダーウィン / umbrella

ようやく1stフルアルバム。

ダーウィン

ダーウィン

 

 

アマヤドリの通販からなのでかれこれもう7年位聴いていて長い付き合いになった。

 

待望のフルアルバム、端的に言ってしまうと

曲数が多いにも関わらず、シングル曲をフックにして

個性的なアルバム曲も一曲たりとも霞まない素晴らしいアルバム。

毎回3曲~6曲で完結させなければならない作品が多かったこのバンドの

新しい一面かつ真骨頂がようやく見れました。

 

特に中盤

ヤマアラシの涙、ミラーガール、hollowの流れが

中盤曲としてのミドルな温度感を保持しつつの

新機軸、美メロの応酬となっており バンドの良さがとてもよく出ています。

歌ものバンドの良さが滲み出るのって、このポジションの曲だと思っていて。

モノクロームでいう太陽光線→微熱のエリアでしょうか。

また、五月雨後の03はキラーチューンで、コード弾きメインのギターが

言葉の詰まったBメロとサビメロの対比を炙り出しており心に響きます。こうゆうの待っていた。

 

今回ディレイ多めの空間処理系の音作りにハッとさせられることが多いのと

全体的に音作りもローとハイの分離が良くなってるのがポイントな気がします。

 

これぞ一曲目のanimaと〆のバラード夕立という

ある種ベタな構成もとても馴染む。今回、アルバム曲が本当に素晴らしい。

グランジ寄りの楽曲が少なくて、個人的な好みともマッチしております。

ミラーガールと03は本当に硬派な演奏としなやかなメロディが溶け合っていて

推したい二曲。

 

amber grisのpomander以来、こうゆうアルバムに出会った気がします。

肩肘張らないで、地に足がついたメロディと演奏。それでいてビジュアル系の柔らかさみたいなモノを感じます。

 


umbrella「anima」MV