スーパーラジカル

ヴィジュアル系とか、、、、

4 / cali≠gari

 

4 [良心盤] ※正確表記は「4」反転表記

4 [良心盤] ※正確表記は「4」反転表記

 

 3に続いての4。反転シリーズも4作目。

既存曲のジャズアレンジ集ということですが、

実際は外注ジャズ集というか

よくある、ピアノアレンジ集とかそんなのに似ていると思います。

よくあるといっても最近はあまり見ないか。

 

青さんのギターもほとんど入っておらず、

ベースも打ち込みをそのまま弾いたみたいな風なので

”らしさ”は少なめですが、演者や質はとても高く

一口にジャズ風とは言えない仕上がりとなっております。

彼らのアレンジしたジャズ曲も好きなんですが。

 

 そして再録された秀仁氏の歌声は

ジャズの特異性からか、譜割や音程も今回用にアレンジされており

なんとも心地よい仕上がり。

 

昨今のGOATBEDでもそうなんだけれども、鍵盤系の音との親和性に

ご本人がお気づきになられて様なそんな御振る舞いが見て取れますが、いかがか。

 

さよなら、スターダストのTOKYO FM感と

月光ドライブのミニマル感がたまらなく好きです。

わずらいは、唯一の正統進化形に思えますが、やはりこれにしか聞こえん!


Iggy Pop - The Passenger

 

というわけで意表を突いた選曲にびっくりした今作ですが、

いわゆるゼリーあたりも聞きたかったです。

なんかもうここまで来たら

アシッドジャズ風で精神的に飛べるみたいな一枚も聴いてみたいです。

今回の月光ドライブの間奏みたいな感じでアルバム一枚、

ジョンフルシアンテのソロ一枚目みたいな奔放さで。

NIANDRA LADES & USUALLY

NIANDRA LADES & USUALLY

 

 

何だかんだ作り込んでカッチリなバンドが、

お外の力でカッチリしすぎても個人的にはそこまで惹かれないんだなぁと思いました。

あくまで、彼らのフィルターを通して産まれるいろんな音楽に我々は惹かれているわけで。

 

あと余談なんですけど、CDの裏。盤面。

録音部分との境界がクッキリしてなくて

、最近見ないタイプ。

これなんていうか言葉を知らないんですが。

直近の3はクッキリタイプなので、レコード感出したかったのかな…

なんて深読みですかね。

もしそうだとしたら凄い。

 

というわけで、もう普通に再録してほしい

東京ロゼヲモンド倶楽部を貼っておしまいにします。


cali≠gari カリガリ 「東京ロゼヲモンド倶楽部」

et al. / GOATBED

一般流通する?と言っていましたが、

現状会場限定で販売しているGOATBEDのニュウアルバム。

ver.Nって何のことだろう?

しかしながら待っていました!ひゃっほう!

 

 

収録曲は

闇照らす、MAX DADA、THE NIGHT SHIFT、20th MOUSE

ー続きに狂った自動演奏、&C、the GOAT witch eats a GOD

の7曲。

 

全体的にメロディアスな楽曲が多く、どちらかと言えば聴きやすい部類に入る一枚だと感じました。

配布楽曲はいずれもアレンジが追加されており

20thはよりビート感が増し、

the GOATは鍵盤やfemale voiceが入りビート感よりもメロディが強調され

朝のよそ風のような清廉さすら感じます。

HELLBLAU収録のM-Dの歌入りMAX DADAが個人的に好きな一曲。

キックの音が気持ちいい。

ジャケットも素敵ですが、これは双子みたいなことを表しているんでしょうか。 

 

昨年は2×2のQR

配布二曲+night shift,physical,perfect loop,my speedy sarah(いずれもrough mix)

の計六曲 AGEMASSされたので、それを合わせたらこの一年で結構な曲数。

Less thanも二枚あった。音源たくさんでホクホクです。

 

私にとってのGOATBEDは「哀愁」ですかね。

石井さんの持つ憂いみたいものはどうやっても作品に出てしまうわけで

その匂いを嗅ぎに来ているわけです。クンカクンカ。

 哀愁仕掛けのテクノ、と少しのビジュアル系。(敢えていうけれども)

 

最近GOATBEDの現場は女性が多くて、なんとなく肩身が狭いこの頃です。

需要の絞り込みに振っていくのは正しい方向かと思いますが、ちらほらいるメンズの存在も忘れずにいてもらえたら…。

下高井戸は近所なので散歩感覚で行きます。

FANDEATHも欲しい。

3 渡邉盤 / cali≠gari

もはや自身に欠かせないバンド、cali≠gari

久々のセルフカバー集のリリースということで色めき立っていた私です。

www.kyakusitsu.com

 

3 [良心盤] ※正確表記は「3」反転表記

3 [良心盤] ※正確表記は「3」反転表記

 

 

 

セルフカバーシリーズの前作”2”は石井秀仁楽曲を石井氏がアレンジをし、

不思議なほどのエレクトロ×バンドサウンドの化学反応を体現した名盤でした。


cali≠gari ギャラクシー

 

収録曲は「破れた電報」「新宿エレキテル」「コバルト」「君と僕」「空も笑ってる」「腐った魚」。

今作は、青氏のバンド内セルフワークともいうべき

青氏がボーカルを取った楽曲のセルフカバーということで

正直あまり期待していなかった節がありました。敢えて聴く曲達ではなかったので。

ただ、ワンパッケージになると起承転結・アレンジのバランス共に素晴らしく、導入から終わりまで一気に引き込まれてしまった。

どの作品であれ、一曲目と最後の曲をしっかり作り込むのはこのバンドの好きなところです。

何よりの注目所は、コバルトと君と僕のアレンジが石井氏/吉田氏であったこと。

個人的にはGOATBEDにもどっぷりなのでやや贔屓目ではありますが、

前者については、ファニソンや淫美の流れを汲む”踊れる”構成になっており、村井氏のベースも弾みまくって最高の仕上がりに。

あと、どことない切なさを帯びさせるのが本当にうまい。曜日部分があんなことになるとは…。泣きながら踊れる仕様。

君と僕のギターには若干のラルクを感じています…。

新宿エレキテルはサックスやトロンボーン等豪華客演によるこれぞ第八期的な仕上がり。

 

セルフカバーだからできる崩し方を以て、このバンドの本筋ではない方面の魅力が溢れ返っています。

切なく!かっこよく!静寂と混沌!昭和歌謡とシティ感!でないところ。

やはり強烈に概念として存在しているところが強い。なと思います。

といいつつも、今作は全作詞作曲桜井青なわけで。

妙な安心感を持って聴けたのも事実で、ダークともライトとも言えない、なんとも心地よくまろやかな混沌を感じました。

ここ最近のカリガリは妙な安心感があるなと思います。音楽的には、の話ですが。

 

眼鏡屋さんとのコラボで、2018年版の密室感を感じました。

割にしっかりした眼鏡拭きがinしています。会社で使ってます。

 

いつまでカリガリしてくれるのかわからないけど、再結成後からずっと楽しませてくれてもはや感謝の域に達しています。

ナムナム。

Eins:Vier TOUR2018 Searching For You at 目黒鹿鳴館 2018.3.17

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Eins:Vier 見てきました。初めて。

目黒の叙々苑の地下はSTEREO.C.Kの始動以来。5年も経ったのか。

 

結果的に言うと、Yoshitsugu氏を凝視した至福の二時間であった。

初期の曲はやはり単音弾きが聴覚・視覚ともにファビュラス。

 

とはいえLuna氏のベースも全く聞き逃せず、上手にいてもしっかり聞こえた。

どちらかというと中低音がふくよかな音作りで

しっかりピッキングして、フレットもしっかり押さえるタイプでこれが意外だった。

骨太さの中にも、メロディのゾーンまでしっかり食い込む色気のあるベース。

作曲もそうだけど、メロディのイニシアチブはベースにあったのだな、と新たな発見。

 

正直、音源でも生で観てもボーカルはあまり得意ではなかった。

しかしEins:Vierのボーカルは彼以外いないし、その辺のただ歌がうまいボーカルでは絶対にダメ。

 

今更ながら個性的なバンドだったんだなと思いました。

若干歌詞やMVの印象にも引っ張られてますが

Not Saved Yetに代表されるように

水属性のバンドってこのシーンにそうそういなくて、この曲のギターは正に水。

水が吹き出したり、混ざったりするあの生命力を感じずにはいられない。

そして完全に個人的な解釈ですがそんなバンドだと思ってます。

時に澄んでいて、時に濁っている。

 

結成は生まれる前だし、当時の勢いや雰囲気なんて全く分からないのですが、

大学生の時に何故か聞いて好きになって僕にとってもある意味青春。

誰かと共有することのなかった青春の方に寄り添ってくれた音楽。

最初で最後という気がしますが、本当に見れて良かった。

 

好きな曲は大体やったけど

君がすて去ろうとも、風に憧れて あたりもツアーのどこかでやってくれたらいいなと思う。行けないけど。

 

一番好きな曲は聴けました。

I feel that she will come


Eins:Vier - I feel that she will come

 

欲しいグッズもあったけど、物販は買わずに外へ出た。

物欲や、並ぶ時間でこの余韻が濁ってしまうのが惜しかったから。

一目散に自転車に跨り、目黒通りを走って帰りたかったのである。

後から思い出せる媒介を手にすることよりも、

脳味噌と身体に纏わり付いた純度の高い何かをリプレイして

心にしっかりと刻みたかった。


Eins:Vier Tour2018 "Searching For You" × Self Cover Best "Searching Red Light" SPOT

 

gibkiy gibkiy gibkiy vs Merry Go Round Respects at 下北沢GARDEN 2018.02.09

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酒池肉林ならぬ、種血肉躙。

細胞と肉体が研ぎ澄まされて、

血飛沫を浴びせられているような音で蹂躙される感覚

切れ味の悪い刃物で切り刻まれるような感覚

それでいて、しなやか。

あぁ久々に味わった。

 

 四者四様のgibkiy。

2ndアルバムでも顕著でしたが、kazu氏がグイグイ引っ張っている。

割と淡々とした、オーソドックスなプレイヤーという認識があったのですが、

生で見ると結構メロディを弾いていて。

このドラムとギターを繋げるのは彼だけなのかもしれないと、失礼ながら初めて思った。

kazu氏は、蜉蝣・DIMMDIVISIONでもソングライティング能力については折り紙付きなので曲を書いて欲しい。

特に蜉蝣時代に残した叙情的な楽曲達は眼を見張る出来。ラルクのken並みに叙情的。

1stはベースの音が小さすぎて、もはやメタルジャスティス。たしかにあの時期は影薄かったけれども。

 

と、四人がそれぞれの居場所で暴れながら、それでいて一つの生き物のような、、。

とんでもないバランス感の上に成り立っている音楽だった。

表現を突き詰める人たちっていうのは凄い。スゴ味がある。

 

Merry Go Round Respects、

あの曲やこの曲が生で聴けるとウキウキしていたものの

ギターはツインだし、ドラムはカラカラの変拍子ではなくかなりジューシーな音。

 

下北沢の地下が、もう今後このシーンに現れることのないであろう種族のビジュアル系と

ある種のアンダーグラウンドの交差点と化していました。

 

日本語ロックという言葉があるけれど

"Merry Go Round"というバンドが僕にとってはそれです。

「非日常」を謳っているようで、実はそれは「日常」の積み重ねで。

たとえば、「月と、黒猫と、猫アレルギーの君」なんて実際に揃えようと思えば揃う三アイテムにも関わらず、

彼のフィルターを通せばどこか非現実で、病的な世界観を纏って我々に襲いかかってくる。

この滲み出る様な、それでいてマナーのいい

「日常」と「非日常」のバランス感は真さんにしか出せないものだよなぁ。

 

見終わって一時間程、

本当に何かに憑かれたような感覚を覚えました。

久しぶりに心の底から「表現」というものに心酔した。

HOLLOWGRAM 4th Anniversary live act "Drawing Pictures" 初台DOORS 2018.01.21

もはや季節の風物詩と化してきたHOLLOWGRAMの周年公演。

今年も行ってきた。今年は無理せず行けた。

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これまでの楽曲+新曲一曲という、全曲披露ワンマン。

シルエット代官山UNIT振りに聞いた、、、最高、、、

封印されたかと思われたゆきの曲も披露。

ラブレターレインは、夢時のカッティングが気持ち良すぎる楽曲に化けていました。

やはりアクの強いベースが脱退し、ギターが一本になった分、それなりの弊害はあったものの

新たな音像が確立しつつあって、個人的には全然アリでした。

しかしゆきの氏は見に来ていたのなら弾いてくれといった感じ、あなたはやる側。

ジョンフルシアンテaieとの1/2 the studs、浅葱氏のソロアルバムの”アサギマダラ”良かった。

 

 9月に配布された"Paint in water color"が大好きでして。

こういった楽曲ももっと聞きたいし、なによりryoさんの情感溢れるメロディを存分に楽しめるのはこのバンドなんだと再確認しました。

 

先週は横浜ベイホールにsukekiyoを観に行って、ex.9GOATS BLACK OUTな一月でした。

なんだあの会場、柱で匠とYUCHIが全く見えなかった。


HLGM History live_PromotionMOV

2017年の9枚

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2017年は時間軸が掴みにくい一年でした。
時間軸が掴みにくい上のアリア。
昨日のことが一年前に感じる的な。
うつ病の前兆とか言われましたが笑
 
夏からのライブも纏められていない…
 
しかしまぁ、SONNAことは置いておいて
しんどい一年であった。
潜っても苦しいし、潜らなくても苦しいっていう。
濁った水槽の中みたいですよ、入った事ないけど。顔突っ込んだことはある。
みんなこんな感じなんでしょうか。
それでも五体満足で、しっかり音楽聴ける耳があって、
そういった意味では引き続き有難いです。

今年も9枚選んだ、
2017年という貯水槽から、9枚。

今年も凄く楽しめた一年。こっちの世界では。
去年は色々手を出してっていうソレだったんだけど、今年はある種ビジュアル系とシューゲイザーみたいなところに集中できたかも。
 
あとライブの話すると、本当にたくさん良いものを見れた。
春のGOATBED,ラルクに始まり、夏はMogwaiやそしてcali≠gari
秋は夜の完結と、空気公団×クラムボン
年末はメガマソのラストライブ、GOATBEDの二部公演、LUNA SEAで〆ました。
他にもぽろぽろ行きましたが、端折ります。
 
それでは行ってみます。

・13 / cali≠gari  
13(ジュウサン) 狂信盤(Blu-ray付)

13(ジュウサン) 狂信盤(Blu-ray付)

 

カリガリのアルバムとしては、正直物足りなかったというのが本音。

青さん曲がかなりコンセプトに寄ったものだったせいか、
前作のようなコレコレ!感は少なめ。
敢えて外したんだろうな。
 
前作「12」も敢えて外した感あったけど、独特の疾走感がツボで。
野音にて久々に会ったカリガリ友達と”12最高!濡れた!”
という話で盛り上がりました。
 
全体的にダークな空気感で纏められていた一方、
石井氏の楽曲がウキウキワクワクソング、ダーク系、
綺麗メロ系と彼の得意分野が網羅されていたような気がします。
落花やファニソンって何気に新境地だと思います。清涼感と毒気の共存。
 
GOATBEDの新曲が少なかったのはここである種出し切ったからだろうか。
と言った矢先にリアレンジの鬼になってるので、よくわからんですが。
年末のLess than二枚は微妙だったんだけど、おかもとさん・愛子様によるドラムアルバムは最高だった。COSMOCALLとベラドンナちゃん入れてくれたの実にGJ。
夏の新曲二曲も良かった。
the GODなんたらと20th MOUSE。
 
余談ながら、この特典がBlu-rayで、ライブ映像がDVDなのは???。 
このツアー、Re:13の回で名古屋、野音に行ったんですが良かったです。
ほんと決めるとこ決めるバンド。
ダークなアルバムが主軸にあるからこそ、メジャーデビュー後のシングル曲が映えるもんで。
再録の舌先はリズム隊が強靭すぎて、原曲の”若干渋谷系”感はほぼ皆無に。
青春狂騒曲はラランランランランをカリガリ友達と一緒にやれて感慨深かった。
2007年頃に「これ最高!あっでも解散してる」ってなったの懐かしい。
来年は再録シリーズも出るようで、楽しみです。 
 
La'cryma ChristiのギタリストHIRO ファースト・ソロ・アルバム 『Gale』

La'cryma ChristiのギタリストHIRO ファースト・ソロ・アルバム 『Gale』

 

 La'cryma ChristiのHIRO氏による初のギターインストアルバム。

キャリアを総括したかのように、彼の持ち味が炸裂しております。
いやぁ、素晴らしい。独特の音使いと譜割り。
違和感なくそれらが出入りしてくるのが凄いんだよな。
次オマエ!次オマエ!みたいな感じで。
 
初期ラクリマの音創りを感じるSteppinwolfや、
強烈なメロディが溢れ出るLike the Wind,甘い罠,穏やかな風、もうニヤニヤが止まらない。
これは聴かないと伝わらない。次オマエ!感。
穏やかな風のラストなんかもうアルバムのエンドロールを飾るに相応し過ぎて全裸で拍手モノ。
 全編通して歌メロをギターで表現しているのは敢えてだろうし、誰かを待っているからのような気もするし複雑。
 
今年はJAKIGAN MEISTER,aie界隈等 ギタリストの活躍が個人的にドンズバな一年でもありました。
aie界隈でいえば、去年の曲だけどKEELの「水辺の君へ」とかすごい聴いたな。
最高です。
JAKIGANのアルバムなんかも良かった。声好きです。
アルバムの流れが王道で、押さえるところ押さえてる感じがまた良かったです。
 
 
・不死の王様 / 夜
amber gris解散後の彼の活動にはどうもピンと来なくて(足は運んでいたものの)、今回もテーマがあまり掴めず一抹の不安を抱えながら手に取ったのですが、これが素晴らしかった。
 
楽曲の完成度もさることながら、歌声と詩も彼の持ち味が最大限に引き出されていたと思う。
退廃的ともキラキラとも違う、紛れもないビジュアル系。
シーンの中では日影かもしれませんがその日影を求めている層は間違いなくいて。
 
また、詩や歌声が過去最高に仕上がってるという感触を覚えずにはいられなかった。
世界観との温度感?みたいのの乖離が少ないというか。
不自由落下なんて、これ少年のいた世界、即ちamber grisの世界との決別でしょう。
 
表現欲求の塊みたいなライブも素晴らしかった。
音源と違ってプレイヤー同士がケンカしてるみたいな。
なによりも手鞠氏が思いっきりやっていたような気がして。
 
手鞠さん、あんたまだやれるよ。
というかやってくれ!
好きなバンドやボーカルは数いれど、
心の隙間にスッと入ってきてくれるのはあんた位なんだよ!
amber grisは今でも本当に大好きなバンドです。時折思い出して女々しい。
 
SLOWDIVE

SLOWDIVE

 

冷たい冬の夕方が似合う、そんなシューゲイザーを聴かせてくれた新作。

このバンド自体音に関して言えば柔らかい陽だまりみたいなイメージがあったんだけど、澄んだ空気感も纏っておりかつポップな要素もふんだんにといったところで、非常にアッパレな一枚。
こないだのブリッツも行ったんですけど、あの公演は音が小さくて今ひとつでした。
ワァ本物だと感動はしました勿論。
 
ちなみに今年のベストアクトは高田馬場AREAでHitomiさんとツーショットチェキきめた後に向かったHOSTESS ALL NIGHTERでの、深夜3時頃に喰らったMogwai fear satan。
ホワイトノイズとはこのことか と。
来年頭の来日公演はぜひ行きたい。
 
念願のツーショットチェキを決めたHitomiさんのソロはいい曲沢山で
特にVelo氏作曲の「Ever after」が最高でした。逸れすぎた。
 
・ADRATIO / sukekiyo


sukekiyo 音源&映像作品集『ADORATIO』(2017.6 release) 視聴

sukekiyo様のニューアルバム。

もともとDIR EN GREY大好きなんで、京さんの表現とか大好きっていうのはあるんですけど、UTA氏のエッセンスが大いに感じられるんですよね。

綺麗な不協和音 といった感覚で捉えています。

ryoさんのボーカルが乗ったそれもいいんだけど、京氏のあまりに幅の広すぎる表現が乗ることで起こる化学反応みたいなものが気持ちよくて。

9GOATS BLACK OUTの頃から変わらない匂いを追い求めているところはありつつも。

中身について語れるほど聴き込みが足りてない、どれほど聴いても聴き込んだ気になれない

そう思わせてくれる密度がこの人たちの作る音楽には詰まっています。

LOVE 襞謳。


sukekiyo 「襞謳」 Music Video Teaser from 『ADORATIO』(2017.6 release)

 

 
・3 / tricot
3

3

 

”津々浦々 居場所はあるけど、いい場所はもうない”

ポークジンジャーのワンフレーズですが、これとても気に入っております。

 

変拍子に変にこだわることなく、(が故に、曲によっては変態的な拍子が生まれている気もしますが)

各方面の緩急で魅せまくる一枚と位置付けております。

本当に緩急のつけ方がうまいバンドだと感動しています。

 

完全にこじ付けですが

ナンバーガールtoeあたりのエッセンスもふんだんに感じさせつつも、

キメの多さや展開にビジュアル系のソレもほんのり感じさせてくれる一枚。

Melon Sodaは最初〆のさらっとした一曲くらいにしか思っていなかったんですけど、

振り返れば終わりと始まりが共存している そんな一筋縄ではいかない曲だと思っています。

 

ガールズバンド界隈でいえば、赤い公園のボーカル脱退なんかも印象的な出来事。

ナヨナヨした男性バンドが増える一方、鋭角な女性バンドが表に出てきているような気がして個人的には嬉しい。

握らされたタクシーの釣り銭で歯医者に行かなきゃ、という発想の妙。

居場所はあるけど、いい場所はもうない というのは2017年の自分のモードにすっかりはまってしまっていました。 


tricot "Melon Soda" MV

 

・in incontinence / gibkiy gibkiy gibkiy 

In incontinence

In incontinence

 

 gibkiy gibkiy gibkiyの2nd。

まさか一年ちょっとでフルアルバムくるとは思っておらず、嬉しい悲鳴。

 前作はhighfashionpalalyzeのバンドアレンジ盤という風な印象だったので、

このアルバムが実質の一枚目といっても良いかと。

ギターとドラムは前作の流れを汲んでいるのですが、

歌メロの柔らかさと豊富さ、ベースフレーズが溌剌としているところが一聴して耳を奪われるポイント。

アルバムの構成もまとまりがあって、聞きやすい。

四曲目までの展開は本当に引き込まれました。

 

よって、語弊を恐れず言えば聴きやすい一枚になっています。

いや!これは非常に聴きやすい!

ロディアス&ダークの、ある方面における極致ではないでしょうか。

一口にヴィジュアル系とも形容し難い世界観で、心を消毒してくれます。

「愛という、変態」は2017年一番聞いた曲かも。

不完全に変態!不完全に変態!


gibkiy gibkiy gibkiy - In incontinence Album Trailer

 

フジヤマディスコ / SILENT SIREN 

フジヤマディスコ

フジヤマディスコ

 

 ネタではありません。

だいぶ前から好きだったのですが、アルバム単位では好き嫌い半々でしたし、~枚の括りだと難しかったんです。

しかしこのシングル、表題曲はもちろんカップリングがgoo。

勢いでいえば、ROUAGEの蜃気楼並みのカップリングが三曲入っているというイメージ。


ROUAGE/蜃気楼【超高音質・FULL】

 

haaaaa!!!!

蜃気楼好きだよ、、、、なんなのこの異常な名曲は、、、20年前にこのシーンは完成していたのか。

A面の月の素顔も超名曲で、思い出すだけで胸が苦しくなる、、、

月の素顔はシングル版が至高なんだよ……!!!

ベストに入っているオーケストラバージョンも至高。

ROUAGE最高。

Haaaaaaannn!!!!!!! 

 

逸れましたが、

彼女らのこれまでを網羅したような

小気味いい伸びやかなギターが気持ちいい「Love Baloon」

ピアノロック然とした「Pandora」

前曲の流れで優しいクロージングをしてくれる「Days」

とにかく良質な四曲だと思います。

あと年末に出たアルバムはやはり半々でしたが、さよなら日比谷という曲がドンズバでしたので載せておきます。


SILENT SIREN - さよなら日比谷(5TH ALBUM「GIRLS POWER」収録)

 

 
SILENT SIREN - フジヤマディスコ(FUJIYAMA DISCO)

 

・ WE ARE X ORIGINAL SOUND TRACK / X JAPAN

「WE ARE X」オリジナル・サウンドトラック

「WE ARE X」オリジナル・サウンドトラック

 

ほぼベスト盤なんですが初収録のLa Venus,Without youの破壊力が素晴らしくランクインしました。

ブルガリアにて聴き入った。カザンラク~プロブディフの移動バスの中で聞き入っていたこともあり、思い出深い一枚となりました。

インフラの整っていない国で聴く、後期ROUAGE初期ラクリマは本当に沁みた。あとLaputaの木漏れ陽も沁みた。

五臓六腑に沁み渡った。

隙あらばROUAGEの話するおじさんになっている、、、。


X Japan - Without You PV with Lyrics (Chinese/Japanese)

 

 

以上九枚挙げました 。

 
ラッコのアルバム、清春氏のアルバム、SUGIZO氏のソロ、CREATURE CREATUREのアルバム、さよポ二のアルバム等が次点です。
HOLLOWGRAMの配布音源「Paint in watercolor」なんかもマイナー調のアコースティックナンバーなんですが、非常に良かったです。 
 
エレジーは部屋真っ暗にして聞いたら飛べますよ、、、。
 
ラッコのアルバムはシングル曲がキー下げで再録されていて非常に◎でした。
楽器隊の巧さと、てんてん氏の声のいいところが浮き彫りになってまして。
またアルバム全体の構成もすっきり纏まっていて、聞きやすかった。
左チャンネルのギターが気持ちいいこと、気持ちいこと。milk氏。
PM5:00と幽囚谷のバッタが最&高。
 
さよならポニーテールの恋する惑星所収「放課後てれぽ~と」
せつなさ全開でなんなんでしょうこれ、こうゆう体験の思い当たる節は全くないのですが。

アルバム単位でもとてもまとまっていて良かったんですが、昔の曲と被るものが多くアルバムとしてはもう一味!

といった感想。

さよならポニーテール「放課後てれぽ〜と」

 

CREATURE CREATUREも非常に良かった。

ラクリマLhasaを彷彿とさせる二部構成の様相でして、Our Sideの濃いこと濃いこと、、、

洞穴の底で蠢いてるかと思いきや、天空を割くが如しの展開が縦横無尽に繰り広げられる唯一無二のアンサンブルは健在。


4th Album『Death Is A Flower』より「愛と死の遊戯場」YouTube Edit - Creature Creature

 

というわけで2017年もあらゆる表現に右往左往した一年でした。

郷愁を感じる曲が多く、一年間を通して弱っていたな、、、というのが正直な感想でしょうか。 

 
心に余裕がないと、好きなものを心から楽しむこともできないし
物事の感想のアウトプットなんて出来ない。
心が死ぬ!!
 
今年はより多くの音楽に触れることと、~したいという意思を実行に移すことと
できる限りのアウトプットを試みていきたいと思っています。
あと、いい場所をいかにもっといい場所にしていくか、継続したいい場所にしていくか。
 
×クラムボンという夢の編成で聴いた「旅をしませんか」で〆ます。
 
良い一年にしたいものです。