スーパーラジカル

ヴィジュアル系とか、、、、

廃墟訪問:ブルガリア・カザンラク ~旧共産党ホール Buzludzhaを訪ねて~

御去年のことになりますが、ブルガリアに行きました。9連休取って。

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2015年に行ったポーランドの流れを汲んで「東欧」をもう一度感じたかったというのと、

年齢ごとになにか記念碑的なものを建てたかった、

みたいな心情だったのを覚えています。

それは今も変わらず。

 

東欧は素晴らしいです。物価は安いし、人は優しい。

建物もブルータリズム建築に代表されるような、どこか乾いていてかつ合理的な造りが多く

集合住宅にいたっても、日本のそれとはまた違う印象を受けます。

 

裕福な国ではないのでインフラが整っていなかったり、道路がガタガタであったり

そこがまた好きだったりするんですが。

ロードバイクでは走れないなと思います。

 

行った理由は三つです。

  • 九連休取れそうだった
  • バズルジャ行きたい
  • ヨーグルトも食べたい

箇条書きにするとアホっぽいですが、こんなところ。

 

あと海外は絶対一人・航空券だけとりあえず買う、

おおまかなルートは決めるけど、宿も基本現地。

というのが信条であります。

半月前に飛行取ったけれど、往復で10万もしなかったです。

トラベルコちゃん(国際社会の恩恵)ナムナム。

 

旅行記のようなものを書きたいところですが、

取り急ぎ、バズルジャについて纏めようかと思った次第です。

時間もできたので。

 

バズルジャについて

バズルジャ(Buzludzha)

バズルジャBuzludzha)は、ブルガリアバルカン山脈にあるモニュメント。高度1441m地点。

1868年のオスマン帝国ブルガリア反乱軍の戦いの舞台となった場所である。1891年に社会主義勢力が結集したことを記念して建てられた。

旧ソ連時代には、共産党代表や政府首脳の会談などでも使用されており、建物内には会議、レストラン、宿泊施設があった。

現在は廃墟化し、内部は火災により損傷している。

 

ということなんです。

1989年の東欧革命以降、共産党の解散を機に使われなくなってしまったとされています。

旧ソ連時代には、ソ連ブルガリア共産党代表同士の会談や政府首脳の会談などでも使用されたみたいで、建物内にはレストラン、会議室なんかもあったようです。 

 

昨今書店でも目にする廃墟本の表紙になっていたりして、

僕も、何かの本でその名前を目にしてずっと気になっていた存在ではありました。

 

世界の廃墟

世界の廃墟

 
世界の美しい廃墟

世界の美しい廃墟

 

 そして先に言っておくと

  • 中には入れなかった
  • 雪すごい(三月なめてました)

 という感じでしたので、本の表紙のような立派な記録ではありませんが

そんなバズルジャのある意味失敗談です。

今は入るのはかなり難しいと思います。

昔は脇の抜け道で入れたみたいですが、それっぽいのははめ殺しにされていたようだったので。 

 

ちなみに、現地のWHITE OUT具合はこのMVのような感じ。

 オリエンタルな雰囲気纏ったノクブラかっこいいぜ。

 

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というわけで、2017年3月。

首都ソフィア→ヴェリコタルノヴォを経て、薔薇の都カザンラクへと到着しました。

ぽつんとした駅舎、ぽつんとしたバスロータリー

そして駅前から日本の団地を思わせる街並み、が広がっていました。

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あくまで合理的な居住環境、といった印象。

 

バス停の時刻表、

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待合室の写真、滾る!滾る!

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カザンラクは、薔薇の季節はそれこそ大盛り上がりのようですが

3月は、それはもう郊外という言葉の意味を現出させたような、そんな穏やかな時間が流れておりました。

 

謎のキャラ、

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艶めかしい像、

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かわいい、

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街並み、

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ブルガリアは物価安いんですが、そのなかでも乳製品とワインは質が良くて安いです。

あと一切れピザ。これで1レフ(≒60円)くらい。

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赤土でゴツイ食器も特徴的、

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到着した日は、適当に町ブラしてゆっくり過ごしました。

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 3/10

朝だ。バズルジャに行く朝だ!とうとうここまできた!

という日。天気もまあまあ!最高だ!

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宿の前の道で意気揚々とタクシーを捕まえ、「バズルジャ」と申し奉り候!

30分くらいの道中で、

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ちょっとした目印みたいなもの、

小雨が降るも、まぁこの程度ならと進む。

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うんうん、、、、路肩に雪あるの、、、

雪でも降ったのかいね

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ん?

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んん??

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 んんんn!!!!!!!!

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ドライバー「もう無理、帰ろう」

私「 」

 

ブルガリア来て一週間弱、雪なんて頭すら過らなかった。

標高1000m越え舐めていた、、、

とはいえ、標高的には奥多摩の都民の森レベルなもんでこれは予測不可能、、、

 

 あああああ

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ああああああああああああああああ

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往復1時間、3000円のドライブをして終了してしまった。

、、、、とても落ち込んだ、、、、

、、、、、、、、、、、いや奈落の底に沈んでしまった。


Laputa - 奈落の底

 

私が消える、、、、


Laputa - 私が消える

 

Laputaの二曲が気持ちを代弁してくれるも、

ブルガリアレインに打たれながら落ち込んだ後、考えた。

 

お金のことはともかく、時間だ。

明日は次の街への移動日を想定していたし、仮に行ったところであの雪、、、

終わった、、完全に終わった、、、、、何のために、、、

 

しかし帰り際すれ違った、除雪車の様なお車に一抹の期待を寄せていた私であった。

 

、、、決めた。

明日の移動はずらせない、しかし明日もう一度行こう。と。

無理だったら、俺の人生こんなもんとあきらめよう。

バズルジャひとつ見れないで、日本に帰ってクソつまらない仕事を老いるまでやって、

バズルジャに未練を残しながら、生涯を全うしよう。

そんな事をおもった気がする。

大げさではない。そのために来たようなものだから。

 

そしてまた不安を飲み込むかのように昼からスーパーで乳製品を掻き込み、

ワインを胃へ流し込む。

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Cappyも流し込む。

ポーランドでも見かけた東欧?版のミニッツメイド。濃くてうまい。)

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夜のカザンラク中心地。

結構に明るいんだけれども、本当に人通りが少なくてびっくりする。

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3/11

朝だ。バズルジャに行けるかわからないけど朝だ。

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昨日より天気はいいものの、山の方角には分厚い雲。

 this cloudyである。ummmm,,,,,,,,,,,

 

荷置き場にあったかわいい紙袋。

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滞在延ばしてしまおうかとも思ったが、やめた。

制約がある中でいかに結果を出し楽しむかが、我々小市民に課せられた

「暮らし」というものであろう。

 

さて、また前の道でタクシーを捕まえる

「バズルジャ」

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ドキドキ

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除雪されている!!!よし!!!!

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昨日引き返した位置!!!HOTEL BUZLUDZHA!!!

本当にラッキーだ!!!

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 あああああああああああ

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この山、頂上のあたりは、すり鉢状になっているんですが

さっきの場所から100mも上がっていないのに、このホワイトアウト具合である。

ぬかどこからとってきたばかりのぬかを使ったような、「ぬか喜び」である。

 

しかし、目的まではもうそこまで遠くない筈である。

 

ドライバー「悪いことは言わない、やめとけ」

がっちりしたお兄ちゃん的な黒人ドライバーで英語が通じてラッキー。

私「いやでもこのために来た」

ドライバー「 」

私「 」

ドライバー「ここで待っていてやるよ。本当は帰るとこだけど。」

私「一時間くらい帰ってこなかったら、クラクション鳴らしてて」

今思えば、諸々とてもラッキーだった。

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うっすら見える黄色い車が乗ってきたタクシー。

 

さてここから道なき道を行く。

もう勘で進むしかない。雪の隙間からうっすら覗くアスファルトを頼りに進んだ。

風も強く、ずっと”ゴー”という効果音。

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やっとのことで、すこし拓けた場所へ。

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あとで調べてみると、距離にして500mもなかったようですが

風と雪でぐちゃぐちゃになりながらだったので、結構時間かかった。

何度も戻ろうと思ったんですが、何故か戻らなかった。

、、、戻れよ!

これに限らず、過去の自分のことはよくわからない。

 

何か見える、、、、、

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現地で観たときの衝撃を鑑み、

事前に画像は必要最低限しか見ていなくて、なのでこの時点でも確信はなく。

しかし、どこか空間や時代から浮いているような、そんな佇まいであり

きっと目指している場所のそれだということは感覚的に捉えることができた。

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少し歩をすすめると、、、

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吹雪だったもので、実際にはここまで鮮明には見えてはおらず

巨大な何かがうっすら、霧の中に、、、見えるかも程度のものでした。

 

歩きのスピードも手伝ってか、ゆっくりゆっくり

炙り出されるかのように、白い空間に浮かび上がる雪越しのバズルジャには思わず鳥肌。

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とうとう来た、、、、

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ようやく辿り着くも、この景色。

人ひとりいない状況と、吹雪の静けさと寒さでちょっとビビッてました。

 

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幸いにも、このエントランス部分は雪も風もしのげました。

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先見えない、、、

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そこかしこに管理物件であることのマーク。 

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先へ

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コンクリート調というニュアンスでは、ブルータリズム建築ともとれそうですが、機能主義ともいえそうになく、

権威の象徴にするのであればこの形状はいささか疑問だし云々、、、

見れば見るほど不思議な建物。

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重なる曲線美が、なんとも

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お気に入りの一枚

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思い返せば、ぐるぐる二周しただけなんですけど

貴重な時間を過ごしました。

 

名残惜しかったのですが、タクシーのお兄ちゃんも待たせているし

強くなってきた雪に背中を押され帰路へ。

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詳細は省きますが、ここからが大変で、、、

帰りが大変で来た道がわからないので帰り道もわからない、、、

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なんとかアスファルトを辿って下る

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ここでクラクションが聞こえて命拾いしました。

少し泣いていた。

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この写真を最後にデジカメが逝きました。

 

タクシードライバーの兄ちゃんは「よかったな!」と声高に

握手してくれて、それがうれしかったです。

日本人は面白いとのことだったので、タブレットに貼ってあった

ROUAGEのステッカーを差し上げてしまいました。ミラーに貼っていました。

青い方。

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今もまだブルガリアの真ん中で”ROUAGE”のステッカー貼ってあるタクシーが走っているかと思うとたまらん。みぞみぞする。

ブルガリアでよく聴いてきた曲を貼ります。

youtu.be

 

僕の場合、海外に行って人生変わったとか無いんですけど

やっぱり行けば行ったで、知らない、それこそ検索しても出てこないような景色に出会えるので

このご時世、実際にこの目で見ることが大切なんだなと改めて認識しました。

 

辿り着くためのテクニック的なこと何も書きませんでしたが

「カザンラクでタクシーを捕まえる」

これで何とかなります。

 

とにかく声を大にして言いたいのは

三月でも山は冬。下界の天気が良くても気をつけて。

ということくらいでしょうか。

 

人生で、機会があればもう一度訪れたいところではありますが

この雪バズルジャはいくつかの意味でもう見ることはないんだと思うと少し感慨深い。

 

ちなみにこの後、僕はバスにてプロヴディフという街に行き、丘を闊歩しました。

そのバスの車内は

後期ROUAGE→初期La'cryma Christi→Laputa「木洩れ陽」でチルアウト。

前者二つはとにかく、東欧のすこし褐色の景色に本当に合う。

Laputaはもう泣きながら聞いていました。


Laputa 木漏れ日 live

 

というわけで〆ます。

 

、、、読み返したけどクソほどつまらんなこれ。

誰かのためになる記事を書きたいもんです。

バズルジャ記でした。

0118 / おやすみホログラム

 

0118

0118

 

おやホロ、ライブレコーディング二作目。

前作の音源もかなり好みでしたが、

今作はマルチレコーディング+百瀬巡氏によるVn.ということで

前作とはまた違ったベクトルでのアコースティック作品となっています。

スタジオ音源に大分近い感覚かも。かなり好み。

 

全曲に渡りスパイスを加えているVn.に感化されてか、

はたまた時の流れのせいか、

このアーティストの醸し出す感覚のゆらぎみたいなものがありありと顕れており

それが比較的わかりやすく理解できる音源だと思います。

もう少し言うなれば、

夜を取り上げることが多いこのユニットの距離や時間の輪郭がおぼろげになるあの空気感、

がたっぷり味わえる一枚かとおもいます。

 

1stのジャケットの女の子たちが、ここまでせつなさと嫋やかさを繊細に表現するユニットになるなんて想像だにしなかった。

幼さやそれゆえの衝動を歪なバンドサウンド(これもまた衝動)に載せた音源から、

裸一貫で勝負する音源まで楽しめる素晴らしいユニットです。

この1stってもう三年前か。。。

おやすみホログラム

おやすみホログラム

 

おやホロって一貫してジャケットが二人の写真だから、たまに見返すとアルバム見返しているみたいな感覚に陥るんです。

あっ、「・・・」は違うか。

次作も楽しみだし、恵比寿のリキッドのワンマンも行こうと思います。

これまでインストアは何回か行っているんですが、ライブハウス行くのは初めてです。

インストアのざっくり感も好きだけど、ショーとしてのおやホロを見るのが楽しみです。おやホロはとにかく曲が好きです。アイドルとしての二人に興味は殆どありません。

たまにチェキ撮るけど。


【MV】おやすみホログラム「世界の終わり」 / OYASUMI HOLOGRAM [the end of the world]

 

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人生や時間を泳ぐといった感覚に溺れそうになる。

横たわっている永い時間に、黒い液体を流し込みながら挑もうにも

こころの何かが錆びてしまっていて、うまく動かない。

そうして皮肉にも日々養われていく厭世感が、またいじらしい。

DAWN OF THE GOD -official bootleg No.1- / the god and death stars

the god and death starsのライブDVD。

ようやく映像化です。

 

僕は2012年末のワンマンからgodさんは追っていて、

行けるライブにはいく といったスタンスを保持していたのですが

やはり映像化は嬉しいです。

 

 

2017年6月の手刀ドームでのフロアライブ

[standing happy june]の模様を全収録。

直近の曲も含みつつ、プールや風邪のライオン、媒介あたりも入っている。

そしてcanineも。

canineは空気の澄んでいる冬に星を見ながら聴いても素晴らしいし、今日みたいな初夏のややぬるい風を浴びつつ聞くにも最高な最高の楽曲!!!

canine芸人の私としては申し分ない!!

 


the god and death stars 2018 treller

 

Youtubeのティザー通り、ビデオまんまの画質で

音についてもライン録りまんま といった感じです。

良く言えば生々しく、悪く言えばまぁbootlegだなといった感じです。

ライブDVDとしては正直不足というか、ちょっとアレですが、

近くbootlegでないのも出してくれることを祈り続けることにします。

どんなに画質や音が良くても、ライブのそれとは違うことには違いありませんしgod様の場合それがより顕著かとも思います。

 

初めて手刀でgodさん見たときは、針のような印象で

局部的に殺気立っていた様が脳裏にこびり付いて

あれはあれで鮮烈な印象として残っているんですが、

今は、、、針と対比させるのであれば、、、足つぼマッサージのような

痛みは強いんだけれども

深くそして少し気持ちいい、

そんな不思議な感覚を、ジェリーベリーを聴きながら覚えました。

 

そして何より、ex蜉蝣、deadmanの肩書が全く気にならない位の

バンドの「強さ」を感じました。

僕自身二つのバンドは大好きながら生で観れなかったので、

お恥ずかしながら、少なからず影を追っていた部分はあったのですが。

深夜26時代に食らうthe god and death starsはとても気持ちがよかったです。

DIMMDIVISION.も本当に久しぶりにNight Flight聴けて最高でした。

 

あと余談ですが、手刀の階段に置いてあった、君は鋭く。のCDがとてもよかった。

「処方箋音楽論」というライブで配布された音源らしいのですが、

良ギターロックな感じで結構好みでした。

 

 

カッコかわいいポーチもついていて、

godさんのCDは紙ケースが多くてまとめにくいので、

DVDは外に出して、CD入れるポーチにしました。

4 / cali≠gari

 

4 [良心盤] ※正確表記は「4」反転表記

4 [良心盤] ※正確表記は「4」反転表記

 

 3に続いての4。反転シリーズも4作目。

既存曲のジャズアレンジ集ということですが、

実際は外注ジャズ集というか

よくある、ピアノアレンジ集とかそんなのに似ていると思います。

よくあるといっても最近はあまり見ないか。

 

青さんのギターもほとんど入っておらず、

ベースも打ち込みをそのまま弾いたみたいな風なので

”らしさ”は少なめですが、演者や質はとても高く

一口にジャズ風とは言えない仕上がりとなっております。

彼らのアレンジしたジャズ曲も好きなんですが。

 

 そして再録された秀仁氏の歌声は

ジャズの特異性からか、譜割や音程も今回用にアレンジされており

なんとも心地よい仕上がり。

 

昨今のGOATBEDでもそうなんだけれども、鍵盤系の音との親和性に

ご本人がお気づきになられて様なそんな御振る舞いが見て取れますが、いかがか。

 

さよなら、スターダストのTOKYO FM感と

月光ドライブのミニマル感がたまらなく好きです。

わずらいは、唯一の正統進化形に思えますが、やはりこれにしか聞こえん!


Iggy Pop - The Passenger

 

というわけで意表を突いた選曲にびっくりした今作ですが、

いわゆるゼリーあたりも聞きたかったです。

なんかもうここまで来たら

アシッドジャズ風で精神的に飛べるみたいな一枚も聴いてみたいです。

今回の月光ドライブの間奏みたいな感じでアルバム一枚、

ジョンフルシアンテのソロ一枚目みたいな奔放さで。

NIANDRA LADES & USUALLY

NIANDRA LADES & USUALLY

 

 

何だかんだ作り込んでカッチリなバンドが、

お外の力でカッチリしすぎても個人的にはそこまで惹かれないんだなぁと思いました。

あくまで、彼らのフィルターを通して産まれるいろんな音楽に我々は惹かれているわけで。

 

あと余談なんですけど、CDの裏。盤面。

録音部分との境界がクッキリしてなくて

、最近見ないタイプ。

これなんていうか言葉を知らないんですが。

直近の3はクッキリタイプなので、レコード感出したかったのかな…

なんて深読みですかね。

もしそうだとしたら凄い。

 

というわけで、もう普通に再録してほしい

東京ロゼヲモンド倶楽部を貼っておしまいにします。


cali≠gari カリガリ 「東京ロゼヲモンド倶楽部」

et al. / GOATBED

一般流通する?と言っていましたが、

現状会場限定で販売しているGOATBEDのニュウアルバム。

ver.Nって何のことだろう?

しかしながら待っていました!ひゃっほう!

 

 

収録曲は

闇照らす、MAX DADA、THE NIGHT SHIFT、20th MOUSE

ー続きに狂った自動演奏、&C、the GOAT witch eats a GOD

の7曲。

 

全体的にメロディアスな楽曲が多く、どちらかと言えば聴きやすい部類に入る一枚だと感じました。

配布楽曲はいずれもアレンジが追加されており

20thはよりビート感が増し、

the GOATは鍵盤やfemale voiceが入りビート感よりもメロディが強調され

朝のよそ風のような清廉さすら感じます。

HELLBLAU収録のM-Dの歌入りMAX DADAが個人的に好きな一曲。

キックの音が気持ちいい。

ジャケットも素敵ですが、これは双子みたいなことを表しているんでしょうか。 

 

昨年は2×2のQR

配布二曲+night shift,physical,perfect loop,my speedy sarah(いずれもrough mix)

の計六曲 AGEMASSされたので、それを合わせたらこの一年で結構な曲数。

Less thanも二枚あった。音源たくさんでホクホクです。

 

私にとってのGOATBEDは「哀愁」ですかね。

石井さんの持つ憂いみたいものはどうやっても作品に出てしまうわけで

その匂いを嗅ぎに来ているわけです。クンカクンカ。

 哀愁仕掛けのテクノ、と少しのビジュアル系。(敢えていうけれども)

 

最近GOATBEDの現場は女性が多くて、なんとなく肩身が狭いこの頃です。

需要の絞り込みに振っていくのは正しい方向かと思いますが、ちらほらいるメンズの存在も忘れずにいてもらえたら…。

下高井戸は近所なので散歩感覚で行きます。

FANDEATHも欲しい。

3 渡邉盤 / cali≠gari

もはや自身に欠かせないバンド、cali≠gari

久々のセルフカバー集のリリースということで色めき立っていた私です。

www.kyakusitsu.com

 

3 [良心盤] ※正確表記は「3」反転表記

3 [良心盤] ※正確表記は「3」反転表記

 

 

 

セルフカバーシリーズの前作”2”は石井秀仁楽曲を石井氏がアレンジをし、

不思議なほどのエレクトロ×バンドサウンドの化学反応を体現した名盤でした。


cali≠gari ギャラクシー

 

収録曲は「破れた電報」「新宿エレキテル」「コバルト」「君と僕」「空も笑ってる」「腐った魚」。

今作は、青氏のバンド内セルフワークともいうべき

青氏がボーカルを取った楽曲のセルフカバーということで

正直あまり期待していなかった節がありました。敢えて聴く曲達ではなかったので。

ただ、ワンパッケージになると起承転結・アレンジのバランス共に素晴らしく、導入から終わりまで一気に引き込まれてしまった。

どの作品であれ、一曲目と最後の曲をしっかり作り込むのはこのバンドの好きなところです。

何よりの注目所は、コバルトと君と僕のアレンジが石井氏/吉田氏であったこと。

個人的にはGOATBEDにもどっぷりなのでやや贔屓目ではありますが、

前者については、ファニソンや淫美の流れを汲む”踊れる”構成になっており、村井氏のベースも弾みまくって最高の仕上がりに。

あと、どことない切なさを帯びさせるのが本当にうまい。曜日部分があんなことになるとは…。泣きながら踊れる仕様。

君と僕のギターには若干のラルクを感じています…。

新宿エレキテルはサックスやトロンボーン等豪華客演によるこれぞ第八期的な仕上がり。

 

セルフカバーだからできる崩し方を以て、このバンドの本筋ではない方面の魅力が溢れ返っています。

切なく!かっこよく!静寂と混沌!昭和歌謡とシティ感!でないところ。

やはり強烈に概念として存在しているところが強い。なと思います。

といいつつも、今作は全作詞作曲桜井青なわけで。

妙な安心感を持って聴けたのも事実で、ダークともライトとも言えない、なんとも心地よくまろやかな混沌を感じました。

ここ最近のカリガリは妙な安心感があるなと思います。音楽的には、の話ですが。

 

眼鏡屋さんとのコラボで、2018年版の密室感を感じました。

割にしっかりした眼鏡拭きがinしています。会社で使ってます。

 

いつまでカリガリしてくれるのかわからないけど、再結成後からずっと楽しませてくれてもはや感謝の域に達しています。

ナムナム。

Eins:Vier TOUR2018 Searching For You at 目黒鹿鳴館 2018.3.17

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Eins:Vier 見てきました。初めて。

目黒の叙々苑の地下はSTEREO.C.Kの始動以来。5年も経ったのか。

 

結果的に言うと、Yoshitsugu氏を凝視した至福の二時間であった。

初期の曲はやはり単音弾きが聴覚・視覚ともにファビュラス。

 

とはいえLuna氏のベースも全く聞き逃せず、上手にいてもしっかり聞こえた。

どちらかというと中低音がふくよかな音作りで

しっかりピッキングして、フレットもしっかり押さえるタイプでこれが意外だった。

骨太さの中にも、メロディのゾーンまでしっかり食い込む色気のあるベース。

作曲もそうだけど、メロディのイニシアチブはベースにあったのだな、と新たな発見。

 

正直、音源でも生で観てもボーカルはあまり得意ではなかった。

しかしEins:Vierのボーカルは彼以外いないし、その辺のただ歌がうまいボーカルでは絶対にダメ。

 

今更ながら個性的なバンドだったんだなと思いました。

若干歌詞やMVの印象にも引っ張られてますが

Not Saved Yetに代表されるように

水属性のバンドってこのシーンにそうそういなくて、この曲のギターは正に水。

水が吹き出したり、混ざったりするあの生命力を感じずにはいられない。

そして完全に個人的な解釈ですがそんなバンドだと思ってます。

時に澄んでいて、時に濁っている。

 

結成は生まれる前だし、当時の勢いや雰囲気なんて全く分からないのですが、

大学生の時に何故か聞いて好きになって僕にとってもある意味青春。

誰かと共有することのなかった青春の方に寄り添ってくれた音楽。

最初で最後という気がしますが、本当に見れて良かった。

 

好きな曲は大体やったけど

君がすて去ろうとも、風に憧れて あたりもツアーのどこかでやってくれたらいいなと思う。行けないけど。

 

一番好きな曲は聴けました。

I feel that she will come


Eins:Vier - I feel that she will come

 

欲しいグッズもあったけど、物販は買わずに外へ出た。

物欲や、並ぶ時間でこの余韻が濁ってしまうのが惜しかったから。

一目散に自転車に跨り、目黒通りを走って帰りたかったのである。

後から思い出せる媒介を手にすることよりも、

脳味噌と身体に纏わり付いた純度の高い何かをリプレイして

心にしっかりと刻みたかった。


Eins:Vier Tour2018 "Searching For You" × Self Cover Best "Searching Red Light" SPOT