SOLOIST / 清春
ソロとしては9枚目のフルアルバム。
純度100%の清春ミュージックが堪能できます。
一曲目のナザリー、印象的なイントロのフレーズから一気に引き込まれる。
この質感が、最後の一曲まで途切れることが無い。これって結構すごいことだと思う。
これまでは一つのアルバムの中で様々な要素や音色を見せてくれていたが、今作はそういった表現の触れ幅を思いっきり絞っています。
質感は統一されているけれど、一曲一曲個性が光っている。
そういった意味では"poetry"に近い気がします。
VINNY BEACH時代から露出が増えた東海岸・アコースティックの風合い、それと近作に目立っていた明らかに円熟味を増したメロディ。
いろんな要素が混ざり合って、というよりは結実した という印象。
アレンジの妙が効いている”瑠璃色”や”EDEN"、念願の音源化”海岸線” あたりに目が行きがちですが、個人的にはアルバムの中盤をがっちり支えている”FUGITIVE” 〜 "QUIET LIFE"あたりがフェイバリットです。"MOMENT"なんか、哀愁を帯びつつ颯爽としている様が小気味良いです。
"麗しき日々よ”は言わずもがな、例に漏れずいたく感動しました。
素晴らしい一枚でした。
ジャケットのピンクも少し陰りが合って素敵です、季節的にも。