真夏の通り雨 / 宇多田ヒカル
2012年リリースの ”桜流し”以来の新曲。
タイトル通り、夏の夕方とかに通り雨が降った後の、あの独特の匂いと湿気すらも感じてしまうような一曲。歌い出しからグッと引き込まれます。純粋に声とメロディに。
ちょっと前まではヒットチャートを追うだけで、こういったいい曲に出会えた。だし、90年代はもっとそうだったのだと思います。
けれど今はもうオリコンだろうがiTunesだろうがランキングなんて、本当にアテにならなくなってしまった。
そんな中、”宇多田ヒカル”という、ある種の目印みたいなものを、ちゃんと掲げてリリースしてくれるのは本当に有難い。ニュースにもなるし。宇多田ヒカルが歌っているんだから、当たり前といえば当たり前ですが。
この声を聞くと初心に帰れるし、やっぱり間違いない。少し線が太くなった?声色も、個人的には好きです。
初めて自分のお金で買ったCDが”DEEP RIVER"なので、自分の感性の下地の一部であることは間違いなく、そういった意味での初心……。
- アーティスト: 宇多田ヒカル
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2002/06/19
- メディア: CD
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”Letters"や"Be My Last"といった、彼女独特の哀愁と物憂いを帯びた作品達は十年以上経った今でも好きだし、この曲も敢えて枠に収めるならば、それらの部類に入るんだと思います。
歌詞の解釈とか、曲の解釈をするにはとても忍びないので、個人的な感想メモ程度で留めます。
cali≠gariといい、夏を彩ってくれるであろう楽曲が出てきていて、今から夏が楽しみです。