cali≠gari TOUR2016 憧憬、睡蓮と向日葵 EX THEATER ROPPONGI 2016.06.24
余韻が冷めやらない....。
しとしと雨の中、cali≠gariを観に行ってきました。
個人的な記録メモですので、お見苦しい点はあしからずです。
EX THEATERって初めて行く会場でしたけど、会場内は赤坂BLITZとZeppの中間な感じで、ロビーその他は小さい東京国際フォーラムみたいな印象でした。
会場自体は地下三階にあり。
入り口の表示、なんかパチンコ屋みたい。
パチンコやったことないけど。
ステージから花道が伸びていて、
要は、
スネークピットというみたいです。
復活してから大きなライヴが決まる度にいつもいつも、
— 桜井 青と新宿ReNY (@ao_sakurai) 2016年6月25日
ボビーさん『スネークピットをやろう!!』
と言ってたのが今回ようやく叶いました。
あの場所でもあの場所でもあの場所でも交渉しては消防法的にNG。
約4年。
今回ようやく叶いましたよ。
ようやく肩の荷が降りた気がします。
メンバーもかなり縦横無尽に花道を使っていて、
というか、誠氏が抜けてからのカリガリってどこか淡々としていた印象なんですが、今回はメンバーみんな動き回っていて視覚的にも面白かった。
自分は真ん中の柵から少し後ろにいたのですが、
でも憧憬の演出(後述)もよく見えたので、
セットリスト
1.ギラギラ
2.マネキン
3.-踏-
4.トレーションデモンス
MC
5.蜃気楼とデジャヴ
6.陽だまり炎
7.薫風、都会、行き行きて
8.颯爽たる未来圏
9.コック ア ドゥードゥル
10.オーバーナイトハイキング
11.冷たい雨
12.夏の日
13.嘔吐
14.紅麗死異愛羅武勇
15.マッキーナ
16.淫美まるでカオスな
17.アレガ☆パラダイス
18.セックスと嘘
19.ENGAGING UNIVERSE (SOFT BALLET)
花結い
20.憧憬、睡蓮と向日葵
EN
1.みんなのはっきょう
2.混沌の猿
3.ギラギラ
4.クソバカゴミゲロ
オープニング映像がまた綺麗で、夏を感じました。
太陽混じりの入道雲や向日葵の映像。
MCを挟んでから、もう目が離せなかった。
アルバム曲”蜃気楼とデジャヴ” "陽だまり炎”はいい落としどころになっていたし、なんといっても薫風。
加工された(なんて言うのかわからない)
初夏の焦燥感や疾走感を感じずにはいられなかった。
また、サックスが入ることによってグッと雰囲気が変わった。
中盤の間奏部分は、夜のビル街の映像。音源で聞いているときは、真昼のイメージを持っていた。じりじり太陽が照りつけるような。
なんといっても薫風、都会、行き行きて は最高です。間違いなく上半期ベスト3に入ります。
颯爽たる未来圏は、少し演奏が拍が抜けたり少し惜しかった印象。
中西さんのドラムは上手いがゆえに、ズレとか目立ってしまうなぁと。
お久しぶりのコックを挟んで、オーバーナイトハイキング。
聞く度に異端な曲だと思ってしまう。≠自体が不思議なアルバムではあるんですが。
三人横並びになった時に鳥肌が。いやはや、かっこいい。
星空が映し出された映像も◎
この中盤ゾーンのVJがとても秀逸でした。
冷たい雨では、正面から打ち付けるような雨の映像が印象的。見上げた時の視点。
沁みました。ちょうど雨模様でしたし、沁みました。
夏の日も最後の宿題ぶり。
夏なので、最後の宿題→スターダストもやるかなぁとは思っていたのですが、今回のコンセプトとは違っていたのでしょう。
初体験とかそうゆう感じではないですもんね。
この幅広い音楽で揺さぶられる感じ、
本編終盤の、淫美→アレガ→セックスにて、ここ数年でバンド内で作られてきた、一連の流れの集大成を見た気がします。
なんだかんだ世の中の踊れる音楽って結構暗いのが多いと思うんです。でもこの曲たちは、明るいと思う。淫美は最高に乗れるし、アレガはとても眩しいし、セックスは希望すら感じる。
他のレパートリーで思いっきり他の音楽性や感情を振りまいているカリガリだからこそできるand感じる空間。この空間でしか味わえないものだと感じていました。この並びは本当に最&高です。また言った。
また、アレガ前奏にて青さん”これからもずっと、あなた達と遊びたい” 的な言っていて、これがグッと来ました。that's paradise!!!
セックスと嘘終わりに、スネークピットの先端部に石井さんが来てステージの方向を見る、メンバーがトライアングルになるような形。
憧憬?と思った矢先、ENGAGING UNIVERSE。
SOFT BALLET詳しくないですが、この曲は知っていた。見たことが無いくらい感情が籠もっていたと思います。
白石さんや、yukarieさんも縁があるようで。
メンバーが掃けて、すぐに花束を持った一人の女性が花道を歩いてきて、ピットの先端に立ちステージに背を向けるような形に。
それを追うように男性が女性の横に。
その花束から一輪ずつ切り出して、頭に一輪ずつ差していく。
時間にしたら20分弱でしょうか。
一瞬たりとも目を離せない、とても清廉で澄んだ時間。
一見異なる文化でも、こうやって交差させて納得させてしまう。
思えばガリガリは音楽だってそうだ。
昭和歌謡的なメロディーやニューウェーブの音感を、
似ているバンドもたくさんあるけど、
主観と言えば主観ですが。
今度は秀仁さんが花束を持って、同様に。
綺麗なひまわり頭に。
この時バックでメンバーが演奏していた、インプロもまた贅沢でよかった。
20数年間
— GOATBED.official (@GOATBEDofficial) 2016年6月24日
いつかこんな素晴らしい曲を作れたらと思い続けながら歌ってしまいました
これからも同じ気持ちで
出来るだけ音楽を作り続けると思います pic.twitter.com/kZDKv0Tbio
無事終わりました。楽しかった pic.twitter.com/AGvmgNX8JB
— 花結い師 TAKAYA (@hanayuishi) 2016年6月24日
憧憬は完全に今公演のハイライトでした。
この頭のまま石井さんが歌って、女性は石井さんの肩に手をかけたり、花道を歩いたり。
ティーザーのような雰囲気で映し出された映像もとても◎。
ちょっとこれだいぶよかった。
【4/13リリース!】cali≠gariミニアルバム『憧憬、睡蓮と向日葵』ティーザー
花結いの演出効果もあってか、
一瞬で過ぎ去る夏の儚さ感じたし、もうこの瞬間は二度と訪れないなんていう、死生観みたいのも投影されていたように思える。
花は刻一刻と枯れていくし、確かに終わりに向かっていて、それは僕たちも例外ではないのだと。
みんなのはっきょう延期理由VTRなんかもありつつ、アンコール。
青さんがウエディングドレス着たり、トマトぶちまけたり。
なんでギラギラ2回目?と思ったのですが、この為か! と合点。
ギリギリぶちまけられないところでしたが、周辺にいたのでトマト臭かったです。
トマト嫌いな人っていると思うんですよね、、、、。
混沌の猿でナウナウできて嬉しかった。やっぱり10曲は上がります。
10は、一人暮らしして初めての夏のサウンドドラッグだった。
曲そのものも好きですし、やっぱり初めてリアルタイムで触れることのできたアルバムなので思い出深いです。
yukarieさんも、ほぼ全編に渡って出演。
非常に贅沢。
薫風、夏の日あたりにサックスが絡むともう手の付けようが無い…
なんかいいことばっかり書いている気がしますが、
書いてもキリがないほど、映像、演出を駆使した素晴らしい公演だった。
本当に素晴らしかった。行ってよかった。
「夏」というものをテーマにするといって、音源を作って、ここまでの公演を行うカリガリに、ブチャラティ風に言うと”スゴ味”を感じました。
だし、様々な要素がちょうどいいバランスで成り立っていた公演だったと思います。
なんかチケットが売れてないとか云々あったみたいですが、
純粋に曲が良いし、ライブも楽しいので。
やっぱカリガリは良いです。
これからも、節目節目のライブくらいは観れるようにしたいです。
お土産も◎。