スーパーラジカル

ヴィジュアル系とか、、、、

THE NEW BP. / BP.

 

THE NEW BP.

THE NEW BP.

 

 

もとよりcoaltar of the deepersなんかは愛聴しており、その流れでBP.を知りました。

COTDの2012年末の初期曲ライブは、人生の思い出の一つとして強烈に刻まれております。感動した。

 

というわけでBP.、イチマキさんが所属するバンド…以上のことはあまり知りません。

音源の存在は知っていたものの

欲しい→忘れる→欲しい→忘れる

を繰り返しているうちに三年程経ってしまいました。

全力でもっと早く買えばよかったと悔いています。

僕は初期アヤビエに対しても同様のミスを犯しており、本当にバカ野郎であります。

 

この度、機会があり手にしたこの”THE NEW BP."でありますが、超が付くほどの名盤だと思います。

轟音、ウィスパー過ぎない抜けのいい歌声(定位はあくまで奥)、ポップ、やたら分離のいいシューゲイザーの肝を押さえた確信犯的サウンド作りetc

個人的にツボな要素が詰まっている。

どうも1997年のミニアルバム以来の新音源らしく、イチマキさん以外のメンバーも違う。

ゴールデンBPと比べると、良くも悪くもバランスが取れた また声も落ち着きがある 優等生的な作りになっていますが、ちょっと前のめりなところとか混沌としつつも疾走する みたいな個性は健在。

激しさ、せつなさ、焦燥感 のすべて、、、は言い過ぎにしても、それらをふんだんに内包している、そんな一枚。 ふんだんに。

 

シューゲイザーに通じる感じでほんのり切ない、っていうのが一つの構成要素かと思うんですけど、”せつなさ”が頭ひとつ抜けているんですよね。

味わいというか、匂いみたいなものでしょうか。

とにかく、これは時の流れと共に埋もれていくには勿体無すぎる一枚。

 

”GOODBYE,LOVE”

COTDでもカバーされたGiantの流れを汲んだ一番わかりやすい曲かも。

煌びやかなフレーズを散りばめながら、心地良く疾走。

中盤にお決まりのパワーコードパートをさらっと入れてくるあたり憎いです。

歌メロでいえばこの曲が一番好きです。

 

”TOMATO BAZOOKA”

序盤のブレイク連発のところ、音使いがCOTDを彷彿させます。

フィードバックも効いてますし、お家芸である緩急が楽しめます。

 

”PUDDLE”

キタァァァァァァァァァ!

イントロのアルペジオから殺られた。せつない。せつなすぎる!

テンポ入ってからの、泣きのディストーションギターもたまらんです。

核となるフレーズはほぼ変わらないのに、繰り返す度に熱を帯びていく構成がたまらない。

 

”LOOP”

この作品の中では一番掴みどころが無い気がする一曲ですが、

クリーンのフレーズがとにかく気持ちいい。歯切れもいいし、スケール捌きが爽快。

混沌とした疾走感。

演奏の緩急もそうですが、男性のシャウトとイチマキさんの歌声の対比もそれらの感触を助長させています。

アウトロでご飯おかわり!

 

PRAYING MANTIS"

Aメロがいいです、ハイハットは四つで刻んでいるけど、足は八のリズム でしょうか。

泣きながら身体を揺らしたくなるような、そんなリフとリズム。こんな曲そうそうない。

この類のバンドの好きなところって、ボーカルありき じゃないところ だったりします。

ボーカルももちろんなんですけど、ギターとベースとドラムで、曖昧な感じでなく、しっかりせつない。

これは 名曲!

 

という

 五曲が五曲それぞれ役割を果たしており、ミニの作品として素晴らしいと思います。

全編通していいんですが、特に三曲目以降がたまらない。

たまに一人歩きするナイスフレーズの宝庫とも。

落ち着いて聴いてみると、そこまでシューゲイザーの要素は無かったけど。

キメや展開が多いから、ビジュアル系の音が好きな人はハマるかも。

 

最近いいもんねえなぁって人は買ってみてもいいかもしれません。

ライブ見たいなぁ。 

 


BP. / GOODBYE,LOVE