2017年の9枚
昨日のことが一年前に感じる的な。
今年も9枚選んだ、
2017年という貯水槽から、9枚。
カリガリのアルバムとしては、
La'cryma ChristiのギタリストHIRO ファースト・ソロ・アルバム 『Gale』
- アーティスト: HIRO,SHUSE,LEVIN
- 出版社/メーカー: ワードレコーズ
- 発売日: 2017/04/28
- メディア: CD
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La'cryma ChristiのHIRO氏による初のギターインストアルバム。
キャリアを総括したかのように、彼の持ち味が炸裂しております。冷たい冬の夕方が似合う、
sukekiyo 音源&映像作品集『ADORATIO』(2017.6 release) 視聴
sukekiyo様のニューアルバム。
もともとDIR EN GREY大好きなんで、京さんの表現とか大好きっていうのはあるんですけど、UTA氏のエッセンスが大いに感じられるんですよね。
綺麗な不協和音 といった感覚で捉えています。
ryoさんのボーカルが乗ったそれもいいんだけど、京氏のあまりに幅の広すぎる表現が乗ることで起こる化学反応みたいなものが気持ちよくて。
9GOATS BLACK OUTの頃から変わらない匂いを追い求めているところはありつつも。
中身について語れるほど聴き込みが足りてない、どれほど聴いても聴き込んだ気になれない
そう思わせてくれる密度がこの人たちの作る音楽には詰まっています。
LOVE 襞謳。
sukekiyo 「襞謳」 Music Video Teaser from 『ADORATIO』(2017.6 release)
”津々浦々 居場所はあるけど、いい場所はもうない”
ポークジンジャーのワンフレーズですが、これとても気に入っております。
変拍子に変にこだわることなく、(が故に、曲によっては変態的な拍子が生まれている気もしますが)
各方面の緩急で魅せまくる一枚と位置付けております。
本当に緩急のつけ方がうまいバンドだと感動しています。
完全にこじ付けですが
ナンバーガールやtoeあたりのエッセンスもふんだんに感じさせつつも、
キメの多さや展開にビジュアル系のソレもほんのり感じさせてくれる一枚。
Melon Sodaは最初〆のさらっとした一曲くらいにしか思っていなかったんですけど、
振り返れば終わりと始まりが共存している そんな一筋縄ではいかない曲だと思っています。
ガールズバンド界隈でいえば、赤い公園のボーカル脱退なんかも印象的な出来事。
ナヨナヨした男性バンドが増える一方、鋭角な女性バンドが表に出てきているような気がして個人的には嬉しい。
握らされたタクシーの釣り銭で歯医者に行かなきゃ、という発想の妙。
居場所はあるけど、いい場所はもうない というのは2017年の自分のモードにすっかりはまってしまっていました。
・in incontinence / gibkiy gibkiy gibkiy
- アーティスト: gibkiy gibkiy gibkiy
- 出版社/メーカー: praying mantis records
- 発売日: 2017/08/09
- メディア: CD
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gibkiy gibkiy gibkiyの2nd。
まさか一年ちょっとでフルアルバムくるとは思っておらず、嬉しい悲鳴。
前作はhighfashionpalalyzeのバンドアレンジ盤という風な印象だったので、
このアルバムが実質の一枚目といっても良いかと。
ギターとドラムは前作の流れを汲んでいるのですが、
歌メロの柔らかさと豊富さ、ベースフレーズが溌剌としているところが一聴して耳を奪われるポイント。
アルバムの構成もまとまりがあって、聞きやすい。
四曲目までの展開は本当に引き込まれました。
よって、語弊を恐れず言えば聴きやすい一枚になっています。
いや!これは非常に聴きやすい!
メロディアス&ダークの、ある方面における極致ではないでしょうか。
一口にヴィジュアル系とも形容し難い世界観で、心を消毒してくれます。
「愛という、変態」は2017年一番聞いた曲かも。
不完全に変態!不完全に変態!
gibkiy gibkiy gibkiy - In incontinence Album Trailer
ネタではありません。
だいぶ前から好きだったのですが、アルバム単位では好き嫌い半々でしたし、~枚の括りだと難しかったんです。
しかしこのシングル、表題曲はもちろんカップリングがgoo。
勢いでいえば、ROUAGEの蜃気楼並みのカップリングが三曲入っているというイメージ。
haaaaa!!!!
蜃気楼好きだよ、、、、なんなのこの異常な名曲は、、、20年前にこのシーンは完成していたのか。
A面の月の素顔も超名曲で、思い出すだけで胸が苦しくなる、、、
月の素顔はシングル版が至高なんだよ……!!!
ベストに入っているオーケストラバージョンも至高。
ROUAGE最高。
Haaaaaaannn!!!!!!!
逸れましたが、
彼女らのこれまでを網羅したような
小気味いい伸びやかなギターが気持ちいい「Love Baloon」
ピアノロック然とした「Pandora」
前曲の流れで優しいクロージングをしてくれる「Days」
とにかく良質な四曲だと思います。
あと年末に出たアルバムはやはり半々でしたが、さよなら日比谷という曲がドンズバでしたので載せておきます。
SILENT SIREN - さよなら日比谷(5TH ALBUM「GIRLS POWER」収録)
SILENT SIREN - フジヤマディスコ(FUJIYAMA DISCO)
・ WE ARE X ORIGINAL SOUND TRACK / X JAPAN
ほぼベスト盤なんですが初収録のLa Venus,Without youの破壊力が素晴らしくランクインしました。
ブルガリアにて聴き入った。カザンラク~プロブディフの移動バスの中で聞き入っていたこともあり、思い出深い一枚となりました。
インフラの整っていない国で聴く、後期ROUAGE・
五臓六腑に沁み渡った。
隙あらばROUAGEの話するおじさんになっている、、、。
X Japan - Without You PV with Lyrics (Chinese/Japanese)
以上九枚挙げました 。
アルバム単位でもとてもまとまっていて良かったんですが、昔の曲と被るものが多くアルバムとしてはもう一味!
といった感想。
CREATURE CREATUREも非常に良かった。
ラクリマのLhasaを彷彿とさせる二部構成の様相でして、Our Sideの濃いこと濃いこと、、、
洞穴の底で蠢いてるかと思いきや、天空を割くが如しの展開が縦横無尽に繰り広げられる唯一無二のアンサンブルは健在。
4th Album『Death Is A Flower』より「愛と死の遊戯場」YouTube Edit - Creature Creature
というわけで2017年もあらゆる表現に右往左往した一年でした。
郷愁を感じる曲が多く、一年間を通して弱っていたな、、、というのが正直な感想でしょうか。