Eins:Vier TOUR2018 Searching For You at 目黒鹿鳴館 2018.3.17
Eins:Vier 見てきました。初めて。
目黒の叙々苑の地下はSTEREO.C.Kの始動以来。5年も経ったのか。
結果的に言うと、Yoshitsugu氏を凝視した至福の二時間であった。
初期の曲はやはり単音弾きが聴覚・視覚ともにファビュラス。
とはいえLuna氏のベースも全く聞き逃せず、上手にいてもしっかり聞こえた。
どちらかというと中低音がふくよかな音作りで
しっかりピッキングして、フレットもしっかり押さえるタイプでこれが意外だった。
骨太さの中にも、メロディのゾーンまでしっかり食い込む色気のあるベース。
作曲もそうだけど、メロディのイニシアチブはベースにあったのだな、と新たな発見。
正直、音源でも生で観てもボーカルはあまり得意ではなかった。
しかしEins:Vierのボーカルは彼以外いないし、その辺のただ歌がうまいボーカルでは絶対にダメ。
今更ながら個性的なバンドだったんだなと思いました。
若干歌詞やMVの印象にも引っ張られてますが
Not Saved Yetに代表されるように
水属性のバンドってこのシーンにそうそういなくて、この曲のギターは正に水。
水が吹き出したり、混ざったりするあの生命力を感じずにはいられない。
そして完全に個人的な解釈ですがそんなバンドだと思ってます。
時に澄んでいて、時に濁っている。
結成は生まれる前だし、当時の勢いや雰囲気なんて全く分からないのですが、
大学生の時に何故か聞いて好きになって僕にとってもある意味青春。
誰かと共有することのなかった青春の方に寄り添ってくれた音楽。
最初で最後という気がしますが、本当に見れて良かった。
好きな曲は大体やったけど
君がすて去ろうとも、風に憧れて あたりもツアーのどこかでやってくれたらいいなと思う。行けないけど。
一番好きな曲は聴けました。
I feel that she will come
Eins:Vier - I feel that she will come
欲しいグッズもあったけど、物販は買わずに外へ出た。
物欲や、並ぶ時間でこの余韻が濁ってしまうのが惜しかったから。
一目散に自転車に跨り、目黒通りを走って帰りたかったのである。
後から思い出せる媒介を手にすることよりも、
脳味噌と身体に纏わり付いた純度の高い何かをリプレイして
心にしっかりと刻みたかった。
Eins:Vier Tour2018 "Searching For You" × Self Cover Best "Searching Red Light" SPOT