4 / cali≠gari
3に続いての4。反転シリーズも4作目。
既存曲のジャズアレンジ集ということですが、
実際は外注ジャズ集というか
よくある、ピアノアレンジ集とかそんなのに似ていると思います。
よくあるといっても最近はあまり見ないか。
青さんのギターもほとんど入っておらず、
ベースも打ち込みをそのまま弾いたみたいな風なので
”らしさ”は少なめですが、演者や質はとても高く
一口にジャズ風とは言えない仕上がりとなっております。
彼らのアレンジしたジャズ曲も好きなんですが。
そして再録された秀仁氏の歌声は
ジャズの特異性からか、譜割や音程も今回用にアレンジされており
なんとも心地よい仕上がり。
昨今のGOATBEDでもそうなんだけれども、鍵盤系の音との親和性に
ご本人がお気づきになられて様なそんな御振る舞いが見て取れますが、いかがか。
さよなら、スターダストのTOKYO FM感と
月光ドライブのミニマル感がたまらなく好きです。
わずらいは、唯一の正統進化形に思えますが、やはりこれにしか聞こえん!
というわけで意表を突いた選曲にびっくりした今作ですが、
いわゆるゼリーあたりも聞きたかったです。
なんかもうここまで来たら
アシッドジャズ風で精神的に飛べるみたいな一枚も聴いてみたいです。
今回の月光ドライブの間奏みたいな感じでアルバム一枚、
ジョンフルシアンテのソロ一枚目みたいな奔放さで。
何だかんだ作り込んでカッチリなバンドが、
お外の力でカッチリしすぎても個人的にはそこまで惹かれないんだなぁと思いました。
あくまで、彼らのフィルターを通して産まれるいろんな音楽に我々は惹かれているわけで。
あと余談なんですけど、CDの裏。盤面。
録音部分との境界がクッキリしてなくて
、最近見ないタイプ。
これなんていうか言葉を知らないんですが。
直近の3はクッキリタイプなので、レコード感出したかったのかな…
なんて深読みですかね。
もしそうだとしたら凄い。
というわけで、もう普通に再録してほしい
東京ロゼヲモンド倶楽部を貼っておしまいにします。