スーパーラジカル

ヴィジュアル系とか、、、、

PARADIGMA / More

 

PARADIGMA

PARADIGMA

 

 DVDやオムニバス、また特典などでのリリースはありましたが、単独名義での初音源。

DVDで出た各音源は、現在iTunesで配信されています。タイムラグを待ちきれず、自分はDVDから音声抜き出しました。
特典音源はチェシャと残り香を持ってます!どちらも歌を取り直していて、聞き応えアリ。CDRなので、若干音遠いけど……。
 
syntagma→ash to ashes,dust to dust、で一気にMoreの世界に引きずり込まれます。
”syntagma”はRPGゲームの冒頭で地図のバックに流れてそうなSE。
"ash to ashes, dust to dust"、ライブで聞いた時はSE的印象が強かったですが、異国を感じさせる音階が差し込まれていてアクセントになっています。一曲の中でめまぐるしく展開していくのが、バンドの一つの特徴ではないでしょうか。
"The Hanged man"はレパートリーにゆったりしたムードの曲が多い中、ようやく出てきたかといったタイプの曲。ハネるリズムと、踊るようなピアノが癖になります。さすがキャリアのあるメンバーが揃っているだけあって、音使いに安定感があります。
サビになるとテンポダウンして4ビートに。これは次曲"琥珀"も同様で、バンドのスタンスを表してますね。Lokiさんが、普段より小ざっぱり唄っている印象。琥珀はとにかくイントロが印象に残っていて、ライブでも一際目を惹く一曲でした。
 
歌詞と盤を含めて音源、やはり音源リリースは格別です。
ライブでは様々な曲がある中で、このチョイスは統一感を感じる一方、もう少し遊びがあっても良かったかな というのが正直なところ。
ミニアルバムといっても実質4曲なので、欲張りは野暮でしょうか。
 
ギターのアプローチがリズム寄りなので、ピアノとベースのメロディワークが光ります。ピアノの山光さんも新しいアー写には入っていて、サポートと言えどもほぼメンバーなんでしょうね。
ベースも終始穏やかにうねっていて、心地良く楽しめます。
あと、あまりこの界隈では見かけないあのチャキチャキした分離のいいギターをもっと聞きたい!!
 
…………あれ……俺は、自分が思ってる以上にMoreのことが好きなのかもしれない……………。
 
ということで安定の一枚でした。
 
 
追伸
曲数と価格のバランスも、ゼロ年代らしさがあってゼロ年代世代ホイホイ。
V系を知った時まず、ミニアルバムという文化とその価格のアンバランスさに心奪われたものです。ハアッて感じだった。
そういったtheゼロ年代に初めて触れたのはロリィタの理想架空都市が最初だった。
あの頃はアンバランスながら楽しかった。坊主頭だったけど。


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