スーパーラジカル

ヴィジュアル系とか、、、、

gibkiy gibkiy gibkiy vs Merry Go Round Respects at 下北沢GARDEN 2018.02.09

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酒池肉林ならぬ、種血肉躙。

細胞と肉体が研ぎ澄まされて、

血飛沫を浴びせられているような音で蹂躙される感覚

切れ味の悪い刃物で切り刻まれるような感覚

それでいて、しなやか。

あぁ久々に味わった。

 

 四者四様のgibkiy。

2ndアルバムでも顕著でしたが、kazu氏がグイグイ引っ張っている。

割と淡々とした、オーソドックスなプレイヤーという認識があったのですが、

生で見ると結構メロディを弾いていて。

このドラムとギターを繋げるのは彼だけなのかもしれないと、失礼ながら初めて思った。

kazu氏は、蜉蝣・DIMMDIVISIONでもソングライティング能力については折り紙付きなので曲を書いて欲しい。

特に蜉蝣時代に残した叙情的な楽曲達は眼を見張る出来。ラルクのken並みに叙情的。

1stはベースの音が小さすぎて、もはやメタルジャスティス。たしかにあの時期は影薄かったけれども。

 

と、四人がそれぞれの居場所で暴れながら、それでいて一つの生き物のような、、。

とんでもないバランス感の上に成り立っている音楽だった。

表現を突き詰める人たちっていうのは凄い。スゴ味がある。

 

Merry Go Round Respects、

あの曲やこの曲が生で聴けるとウキウキしていたものの

ギターはツインだし、ドラムはカラカラの変拍子ではなくかなりジューシーな音。

 

下北沢の地下が、もう今後このシーンに現れることのないであろう種族のビジュアル系と

ある種のアンダーグラウンドの交差点と化していました。

 

日本語ロックという言葉があるけれど

"Merry Go Round"というバンドが僕にとってはそれです。

「非日常」を謳っているようで、実はそれは「日常」の積み重ねで。

たとえば、「月と、黒猫と、猫アレルギーの君」なんて実際に揃えようと思えば揃う三アイテムにも関わらず、

彼のフィルターを通せばどこか非現実で、病的な世界観を纏って我々に襲いかかってくる。

この滲み出る様な、それでいてマナーのいい

「日常」と「非日常」のバランス感は真さんにしか出せないものだよなぁ。

 

見終わって一時間程、

本当に何かに憑かれたような感覚を覚えました。

久しぶりに心の底から「表現」というものに心酔した。