スーパーラジカル

ヴィジュアル系とか、、、、

SOLOIST / 清春

 

SOLOIST(初回限定盤)

SOLOIST(初回限定盤)

 

 

ソロとしては9枚目のフルアルバム。

やっぱり黒夢SADSとある中でソロが至高。

純度100%の清春ミュージックが堪能できます。

 

一曲目のナザリー、印象的なイントロのフレーズから一気に引き込まれる。

この質感が、最後の一曲まで途切れることが無い。これって結構すごいことだと思う。

これまでは一つのアルバムの中で様々な要素や音色を見せてくれていたが、今作はそういった表現の触れ幅を思いっきり絞っています。

質感は統一されているけれど、一曲一曲個性が光っている。

そういった意味では"poetry"に近い気がします。

VINNY BEACH時代から露出が増えた東海岸・アコースティックの風合い、それと近作に目立っていた明らかに円熟味を増したメロディ。

いろんな要素が混ざり合って、というよりは結実した という印象。

アレンジの妙が効いている”瑠璃色”や”EDEN"、念願の音源化”海岸線” あたりに目が行きがちですが、個人的にはアルバムの中盤をがっちり支えている”FUGITIVE” 〜 "QUIET LIFE"あたりがフェイバリットです。"MOMENT"なんか、哀愁を帯びつつ颯爽としている様が小気味良いです。

"麗しき日々よ”は言わずもがな、例に漏れずいたく感動しました。

 

素晴らしい一枚でした。

ジャケットのピンクも少し陰りが合って素敵です、季節的にも。

清春 3.30 RELEASE NEW ALBUM「SOLOIST」DIGEST

PARADIGMA / More

 

PARADIGMA

PARADIGMA

 

 DVDやオムニバス、また特典などでのリリースはありましたが、単独名義での初音源。

DVDで出た各音源は、現在iTunesで配信されています。タイムラグを待ちきれず、自分はDVDから音声抜き出しました。
特典音源はチェシャと残り香を持ってます!どちらも歌を取り直していて、聞き応えアリ。CDRなので、若干音遠いけど……。
 
syntagma→ash to ashes,dust to dust、で一気にMoreの世界に引きずり込まれます。
”syntagma”はRPGゲームの冒頭で地図のバックに流れてそうなSE。
"ash to ashes, dust to dust"、ライブで聞いた時はSE的印象が強かったですが、異国を感じさせる音階が差し込まれていてアクセントになっています。一曲の中でめまぐるしく展開していくのが、バンドの一つの特徴ではないでしょうか。
"The Hanged man"はレパートリーにゆったりしたムードの曲が多い中、ようやく出てきたかといったタイプの曲。ハネるリズムと、踊るようなピアノが癖になります。さすがキャリアのあるメンバーが揃っているだけあって、音使いに安定感があります。
サビになるとテンポダウンして4ビートに。これは次曲"琥珀"も同様で、バンドのスタンスを表してますね。Lokiさんが、普段より小ざっぱり唄っている印象。琥珀はとにかくイントロが印象に残っていて、ライブでも一際目を惹く一曲でした。
 
歌詞と盤を含めて音源、やはり音源リリースは格別です。
ライブでは様々な曲がある中で、このチョイスは統一感を感じる一方、もう少し遊びがあっても良かったかな というのが正直なところ。
ミニアルバムといっても実質4曲なので、欲張りは野暮でしょうか。
 
ギターのアプローチがリズム寄りなので、ピアノとベースのメロディワークが光ります。ピアノの山光さんも新しいアー写には入っていて、サポートと言えどもほぼメンバーなんでしょうね。
ベースも終始穏やかにうねっていて、心地良く楽しめます。
あと、あまりこの界隈では見かけないあのチャキチャキした分離のいいギターをもっと聞きたい!!
 
…………あれ……俺は、自分が思ってる以上にMoreのことが好きなのかもしれない……………。
 
ということで安定の一枚でした。
 
 
追伸
曲数と価格のバランスも、ゼロ年代らしさがあってゼロ年代世代ホイホイ。
V系を知った時まず、ミニアルバムという文化とその価格のアンバランスさに心奪われたものです。ハアッて感じだった。
そういったtheゼロ年代に初めて触れたのはロリィタの理想架空都市が最初だった。
あの頃はアンバランスながら楽しかった。坊主頭だったけど。


More - PARADIGMA

廃墟訪問:行川アイランド

鈍行列車に揺られて行ってきました。

総武線etcを乗り継いで千葉まで、そこから外房線に乗れば着きます。

でも接続がうまくいかないと、僕みたいに上総一ノ宮駅とかで空虚な時を過ごす恐れがあるので気をつけてください。

これ以上暖かくなると廃墟は自然の生き物的に厳しくなるので、行けて良かった。

 

行川アイランドについての知識は全く無かったです。

1964年開園、2001年8月31日閉園だそう。YOSHIKIの本にも、幼い頃のYOSHIKIが来た時の写真が載ってました。

閉園というワードに触発されて、アヤビエ聴いて行きました。

彩冷えるじゃなくてアヤビエ彩冷えるも好きです。閉園の後、雨。

鈍行だと本読んでても肩こって気持ち悪くなっちゃうし、帰り道なんかほぼ真っ暗だから、結局音楽ずっと聴いている。状況に甘んじて音楽をずっと聴いている。

閉園は葵&涼平 ver.の方がよく聴きます。


【葵&涼平】 閉園の後、雨。 Heien no ato, ame (Full Song)

 鉄の島なんて呼ばれている廃墟どこかにありそう。

教会プールとか。その横に猫夜亭なんてあったら素敵。

"鉄の島"って音源は本当にやばくて、なにがやばいかって、あの世界に気持ちがトリップして本当に気持ちが帰って来れなくなるんです。

………ああ鉄の島最高……………何度でも云える………最高だよ!!!!!

 

 話がそれましたが、というわけで駅。もちろん無人、トイレもない。

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それなりに乗降客がいて、地元民の要望で駅が残っているというのも納得です。

 

在りし日の駅前の古い案内板。この中だとまだ現役。

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探すまでも無く、それっぽいのが見えてきました。

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山と海に挟まれている。

 

券売機跡なんかを横目に、入場口へ。

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入れないので、脇から山越えします。

といっても見付けやすいし、道もあったので比較的イージーではありました。

 

歓迎の看板。

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カバ?

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細いトンネルを越えて山を下ると、海が見えてきます。

そこから更にトンネルを越えて広場へ。

広場へ抜けるトンネル、長くて枝分れしていて結構怖かった。

食堂への案内。

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フラミンゴ園、なんてものがあったのか。

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正面の入れなかった入り口と繋がっていたので、おそらく中央広場でしょう。

それこそキャラとかで賑わっていたんだろうな。いい天気。

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さらに下っていくと、海が望めるプールのような施設?に。

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シャワールームもあるし人間用かな

と思ったけど、たぶんプールのつくり的に動物用。柵の感じとか。

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シャワーは飼育員さんとか用でしょうか。

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等間隔好き。廃ホテルの風呂とか好物です。

 

脇にあった、食堂サイズの建物。

食器とかあまり無かったから違うかも。広さ的にはぴったりなんだけど。

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裏の倉庫。食堂ではなさそう。

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ここがロケーション的に一番良かったです。海岸線が見渡せて。

海岸線といえば、清春の海岸線がとうとう音源化されるようなので楽しみです。


清春 海岸線

 

気温もちょうどよく、Tearsばりに千葉の空見つめて孤独を抱きしめていました(30分位ボーっとしていた)。

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すぐそこが海。

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暮れてきたので去りました。

夜は危険だと思います。

ヤンキーみたいなのの声が聞こえた気がしましたがスルー。

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というわけで、行川アイランドでした。

思っていたより入りやすく、歩きやすい場所。

モノや建物もだいぶ無くなっていて、これといった山場はありませんが、淡々と廃墟に浸りたい方は気に入るんじゃないでしょうか。僕は結構好きです。

今シーズンは廃墟不足だったので、行けて良かったです。

 

謎の四連休が終わりまた現実へ帰ります。

現実があるからこうゆうのが楽しめる、とか言ってみる。

どうか状況がうまく働きますように。

 

nos.black / STEREO.C.K

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会場限定でリリースされているシングルです。

"Fake" "Fly"の二曲入り。

ステレオさんのメロディアスな要素が出た一枚だと思います。

 

特に"Fly"。

始動ライブでも、この曲のメロディが頭に残っていて音源化を首を長くして待っていました。一回聞いただけで口ずさめるくらいのこびり付きようでした。

歌詞も前向きだし、サウンドもキャッチー。展開が多いけれど、いい意味で親しみやすい音作りになっています。

kazuさんがぐいぐいハイポジション弾いてるの結構聞き所だと思います。

”このまま君の待つ街へ”なんてフレーズも入っていて、蜉蝣のLilyの世界観を少しだけ思い出しました。

本人達としては変化球なのかもしれない、けれど個人的にはこういった路線は大好物なので、今後ともよろしくお願いしたいところです。

 

"Fake"もダウナーな感じで展開していきますが、サビはメロディアス。

急に明るくなったりする感じでなく、安心感があります。

 

今更ですが、このメンバーで出す音って結構癖になるんですよね。瀬音さんのボーカル含め。

あと情けない話ですが、このリリースを経てやっとこれまでの各音源(Switchとか、Switchとか)の聞き所がわかってきた、という気がします。

資料が増えて、ようやく肌に馴染んできたといいますか。

音色や多さとかで勝負するタイプではなく、持っている武器で勝負していくタイプなんだと。硬派です。

 

もっと音源聞いてもっとクセになりたい!!!自分で言っていて、よくわからない!!

次音源はよ!

※蜉蝣との出会いは心中歌でした。解散10日前位。高校生。


Kagerou last live Lily Hakanaki gekijou

 

GLIMMERING / STEREO.C.K , HOLLOWGRAM

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STEREO.C.KとHOLLOWGRAMのカップリングツアーにて販売されたCDです。

各バンド新曲にボーカルチェンジ曲が一曲ずつ、計四曲収録。

 

ステレオさんは"Loop"。

物販並んでいるときに流れていて痺れました。各々の特徴がよく出た、一曲かと思います。

V系のそれとは少し違う、ビートロック然とした、塊感のある音像。

ベースが完全にノリを支配しています。

ある種、ステレオさんの雛形ってこれなのかもしれない。

最初のBメロのタム回し(ポコポコ)のところ、マイキーかと思ったわ…DREAM THEATER辞めてSTEREO.C.K加入したのかと思ったわ………ポコポコ好きだよ…ポコポコ……。

 

HOLLOWGRAMは”世界と灰”

一也さんのアルペジオから始まる、氏作曲のこれまでになかった雰囲気の一曲。

いい意味で隙間を感じる、ブルージーな雰囲気が漂っています。

シンプルなロックバラードといえばそれまでなんですけど。

9GOATSでは人の性やパーソナルなテーマを中心に歌っていた印象のある一方、HOLLOWGRAMはもう少し焦点を広げたテーマ性なのだということを改めて感じた一曲。

ラストの”なにもないの"のリフレインが印象的です。

 

ボーカルチェンジ曲は

”Don't cry for the kneel feat.瀬音”

”Psychopath Circus feat.ryo"

の二曲。

でもこれ、できれば楽器隊含めた録音をして欲しかった!切実に!!!

 

会場限定盤とはいえ、この内容で¥2500(tax in)は少し割高感が否めないというのが正直なところ。

でもどちらのバンドも始動から見ているので、感慨深いというか、手に入れない手はないというか。

 

Loopが特につぼに入りました。ヴィジュアル系ビートロックという新たなジャンルの幕開けを勝手に感じています……そうだろ…お前たち……†

 

近頃、会場限定での音源が本当に増えました。

流通させると本当にお金がかかるみたいですし、仕方ないようで。クラムボンでさえミニアルバム手売りツアー敢行中ですし。

でもそこに敢えて手を伸ばすのがインディーズであり、聞き手の醍醐味の一つなんですよね。

 

超が付くほど余談ですがHOLLOWGRAMのadolescentと同様、クラムボンのAdolescenceも最高なのでこれで〆ます。最高。


クラムボン - Adolescence

 

deep snow burned away / the god and death stars

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待ちに待ったゴッドさんの新譜。

例の如く会場&通販限定。通販しようか悩んだけど、どうせなら初聴きは生がいいと思い、munimuniのレコ発まで我慢しておりました。この一ヶ月、とても我慢していました。

 
コレだよコレ!!!というのが第一印象。
前作"賑やかな食卓"はトーンが暗すぎて正直あまり好きになれなかったんです、といってもだいぶ聴いてはいますが。好きなのは違いないんですが、ヘビロテはしなかったっていうのが正しいか。
aie節のギターに、彼独特のポップセンスが掛け合わさった時の化学反応が堪らないんだよ!これメジャーデビューシングルなの????うおおお!!
と叫んで走り出したくなった。
 
"真っ赤な雪"
これ本当に好きです。
どことなく冬を感じさせるの寂しさのあるリフ。イントロのキメが新鮮。
D♭→C7→Fm?? 違うかも、、気持ちいい……。
ここまでメロディ歌い上げてるサビって今まで無かったんじゃないか。
この歌謡感だよ。たまらないよ。
 
続くインスト、"群盲象を評す"
エレファント前のintroductionのリアレンジという捉え方でいいんでしょうか。
といっても主幹のメロディが残ってる位でもはや別物。来月のアルバムもただの再録では全くなさそうであります。
 
"焼失"はありそうでなかった感じの曲。
キレのいいギターに、妙なドライブ感があります。
戦闘機のキ28キ11というフレーズが印象的。
二曲ともなんとなくの時代背景は同じ?
 
aieさんが好きっていうのが大前提であるにしても、KEELでもなく、gibkiyでもなく、MADCAPでもなく、ゴッドさんでしか味わえない興奮があるんだよなぁ。
あとsister ripperのシングルが出た手刀ワンマン(2012年末?)でも感じた感覚に似ているんですけど、歌が更にうまくなっていますねこれは……たまらん………。
 
僕が太鼓判を押したところでなんのアレもありませんが、今作も素晴らしいと思います。
おかえりなさい、the god and death stars。

HOLLOWGRAM×STEREO.C.K Coupling tour "HOROSCOPES 03" in 新宿LOFT 16.03.21

HOLLOWGRAMとSTEREO.C.K のカップリングツアーの東京公演、行ってきました。

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七割埋まりくらいで、祝日だからか男性のお客さんも多かったです。

この同士達は日頃どこに隠れているのやら。

 

・HOLLOWGRAM
adolscent始まりってもう何度目かと思うんですけど、何度聴いてもいいものはいいわけで。橙色に のところで照明がオレンジになるのはお決まり。
個人的には、Don't cry for the kneelを演らないライブは初めてで、そのポジションにMALUSの曲が入る感じでした。
シルエットもバタフライも演ってない!
 
新曲"世界と灰"は今までのホロにはない系統の曲でした。
 
今回下手で見たんですけど、ゆきのさんのベースが気持ちよかったです。RUFUSなんか動く動く。
 
・STEREO.C.K
始動ライブ、HOLLOWGRAM始動ライブ からの三回目です。
20130125,20140117?
 
ユアナさんのギターって好きです。ザックリしたタイム感なんだけど、カッティングのキレが良くて。三戸なつめばりに前髪パッツンでしたが、どっちが先かわからない。
亜門さんの後ろノリなドラムも◎。自然に体が弾んでしまう。
 
あと、始動ライブからいいなと思っていた曲のタイトルが"Fly"なことが、三年越しに判明して嬉しい限りです。
ようやく音源でも楽しめるようです。Switchに入ってなかった時はなんで!と思ったものですがあれも2年近く前なんですね。
 
ラストはHOLLOWGRAMのメンバーと入り乱れてPhychedelic Circus→残響 からの 残響で〆。
 
やっぱりHOLLOWGRAM好きだなと。9GOATS BLACK OUTの頃からですが、ryoさんの表現にかける気合を見ると元気になれます。
 
帰り道寄ったベルクにて戦利品撮影。
こちらはSOLD OUTばりの混み具合でした。

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