スーパーラジカル

ヴィジュアル系とか、、、、

2016年を構成した9枚

こうゆうのやってみる。

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10年後に聞いて、2016年を思い出せそうな9枚、選びました。

 

作品そのものの完成度云々よりも、自分の中に残ったことに重きを置いています。

ただの自分語りです。

 

・Wills / HOLLOWGRAM 

WILLS

WILLS

 

とにかくメロディを丁寧に紡ぐryoさんを堪能できる。

これだよこれ。俺はこうゆうryoさんが一番好きなんだ。

MALUSもメロディアスな面を十分に楽しめたが、ここまでされるとお手上げ。

特にゆきの氏作曲のラブレターレインは名曲だった。

完全に個人的な感覚ですが、keinの”嘘”のエッセンスを感じました。

すこし隙間のある音作りとか。

劇的に展開があるわけでもなければ、派手な音があるわけではない。

沸騰する直前でグツグツ煮込んでる みたいな絶妙さがある。

続くKalmiaも素晴らしいし、Where you goでしっとりクロージングするのも流石。 

 

KEELもかっこいい。DALLEもかっこいい。

でも、このryoさんを求めていた。

そんな一枚。


HOLLOWGRAM [WILLS] Trailer

 

・Episodic / Field Mouse

Episodic [ボーナス・トラック1曲収録]

Episodic [ボーナス・トラック1曲収録]

 

タワレコでのTWEEDEESのトークイベントのとき、脇の視聴機にあったやつ。

沖井さんに認識されて喜びのひと時であった。

あの曲もこの曲も作った沖井さんだぞ、、、


cymbals - My Brave Face

 

TWEEDEESのアルバムも良かったんだけど、アルバム全体としては少しぼんやりしています。


BABY, BABY / TWEEDEES(トゥイーディーズ)

 

このField Mouse、マイブラスマパンなどが引き合いに出されていて、アートワークも好みだったので手にしたら結構ツボで。

シューゲイザーギターポップの中間という印象。

中低音がとてもふくよかで、聴いていて気持ちいい。

アルバムの中ではこの曲が好きだけれど、過去のアルバムも何枚かあって揃えてしまった。

CD屋に足を運ぶ大事さを再認識させられた一枚。


"A Widow With A Terrible Secret" by Field Mouse

 

・2 / おやすみホログラム 

2 (ツー)

2 (ツー)

 

このユニットの味は、少女性が孕んでいる切なさだと思っています。

”今”と認識している時点でそれはもう過去だよ 的な。

あと、変な”やらしさ”が無いのがいいです。

水着着るなんてアイドルじゃないだろ。

 

オルタナティブな手触りと打ち込みetcの無機質さが程よく溶け合った一枚。

よく聴きました。 

特に”11”の映像で、八月ちゃんが青空をクロールしているのがなんとも切ない絵でして。 


【MV】おやすみホログラム「11」/ OYASUMI HOLOGRAM[11]


氷室引退GIGの翌日に、彼女らのアコースティックを見に行ったりして少し切なさ引っ張られた感も。渋谷のヴィレバン。

興味のない同期連れて行ったら、小規模なのも含めて初めてライブというもの見たと言っていて少し罪悪感。

初ライブがおやホロって。すまん。 

氷室さんのLAST GIGSも行けて良かった。 

 

・憧憬、睡蓮と向日葵 / cali≠gari 

憧憬、睡蓮と向日葵[良心盤(通常盤)]

憧憬、睡蓮と向日葵[良心盤(通常盤)]

 

今年一番聞いた曲は、”薫風、都会、行き行きて”でした。

いろいろミソが付きがちですが、このバンドが生み出す楽曲は自分の中ではやっぱり特別で。

品川でのD'×c×Dも行ったんですが、身体への入り方が違くて自分でもびっくり。

ライブに行けば、何も考えずに体を揺らすことができる、それだけでいいんじゃないでしょうか。

六本木のファイナルは特に素晴らしかった。


【4/13リリース!】cali≠gariミニアルバム『憧憬、睡蓮と向日葵』ティーザー

 

・A MOON SHAPED POOL / RADIOHEAD

A MOON SHAPED POOL

A MOON SHAPED POOL

 

 今年はレッチリ、レディへ、KORNMETALLICAがアルバムをこぞってリリースする不思議な一年でした。

レッチリが完全にインディーズ志向になっているのが面白い。

あまりファンクな彼らにこだわりはなかったけれども、ここまで振り切るとは思っていませんでした。

Red Hot Chili Peppers - Dark Necessities [OFFICIAL AUDIO]

 

そんなにRADIOHEADのこと語れないですけど、個人的に一番好きなアルバム"KID A"に通じる空気感がありとてもアンビエントって言えばいいのかわからないですけど、不思議な塊感があって、よく聴いた。

 

今年のサマソニ行かなかったこと一生後悔しそうなのと、今年最後に聴く曲は”True Love Waits"にしようと決めている、、、。 

決めているんだけどDIAURAのカウントダウン行きそうだから実現しないかも、、、。


Radiohead - Daydreaming

 

・deep snow burned away / the god and death stars 

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 今年、振り返ればgodさんも精力的に動いてくださり、シングル集や1stの再構築アルバムもリリースされましたが、敢えて復活一発目のシングルを。

godさんへの果てしない飢餓感の中、手に入れたこれに勝るものはなかった。

”真っ赤な雪”はgod特有の湿り気×謎の解放感のケミストリーが爆発した一曲ですし、僕の中ではこれがthe god and death starsのメジャーデビューシングルです。

 

今年リリースされた、gibkiyもKEELもどれも名盤と言いたくなる作品ばかりで、満腹かつ、いまだに聴き込めていない。

年末のワンマンシリーズ、下北沢というところが有難い。

 

・SOLOIST / 清春 

SOLOIST(初回限定盤)

SOLOIST(初回限定盤)

 

ミディアム~スローな曲が大半ですが、全く退屈しないし、心地良い高揚感に包まれる感覚がいたします。

叙情的な要素がこれまで以上に出ていて良質なメロディと楽曲、これに尽きます。

海岸線の音源化も嬉しかった。

 桜の季節に、桜色のジャケットを出すあたりニクいです。

春のサウンドトラックでした。 


清春 - 『ナザリー』Music Video YouTube Size

 

 ・デも/demo / 有村竜太郎

デも/demo(初回生産限定盤A)(DVD付)

デも/demo(初回生産限定盤A)(DVD付)

 

これも感想書いたので割愛、、、。

気づいたら口ずさんでいる位のメロディの親しみやすさがあります。

単純にこれは好みだ と断言できます。

DVDに全曲のMVが入っていてこれも◎。 

 

・【hue】/Sioux


Sioux First Maxi-single 【hue】Trailer

 

それぞれが始めたソロワークス、 なかでも

手鞠氏が始めた”夜”は悲しいほど響かなくってびっくりした。

割と手鞠さんに関しては盲目だと自覚有りなんですが。

 

amber grisの世界観って、特に初期は手鞠×wayneの色が強かった印象で、

amber grisのそれとは違う、東南アジアチックな異国感漂う風貌を纏って現れたバンドSioux。

御召し物もそんな感じですし。

曲がかなり好みでした。少し気持ち悪い音階と綺麗なメロディ。

曲もコンセプトもドンズバなのでとても楽しみです。

 

総括

他にも年末に出たDECAYSのアルバム,Develop One's Fuculitiesあたりの作品も素晴らしく、V系シーンにおいてのギターロックの台頭が一つのテーマだった気がしています。

ギタリストの活躍、といえばいいのか。

DECAYSのアルバムは、ディルの楽曲で垣間見える程度だったDie氏のカッティングをこれでもかという程堪能できてとても美味でした。

個人的にもギターを弾いた一年であったと思う。

 

あと今年はGOATBEDにはまったり、とても楽しかったです。

Less thanシリーズを手に入れてしまったのが間違いで、もうずっと聞いてましたね。いまでも隙あらば聞いていますね、石井さん恐るべし。

 

2017年も素晴らしいものにたくさん出会いたいものです。

ロリヰタの復活とかもありますし。

とりあえず4月のラルクが楽しみです。

 

 

KEEL TOUR2016 UNDEAD BEAUTIES 下北沢GARDEN 2016.12.26

デモ音源からチェックしてはいるものの、日取りが合わずようやく見れたKEELでした。

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下北沢GARDENもはじめて行くライブハウス。こんなところにあったとは。
近頃BEATGODやEX-ANSのDVDでよく見ていたので、なんか年末にして繋がった感が。
クワトロテイストなんですね。


セットリストはryoさんのtwitterより拝借します。


+May your~とfanfaleとニードル。ニードル好きなので、二度やってくれて嬉しい。

 

ryoさんとaieさんを見るにベストポジションでした。
この2人大好きなんです、なんですけどやっぱりKEELは入り込めなかった。

うまく言えないんですが、ryoさんにはメランコリーな世界の中にいて欲しくて。

aie氏のザラッとした感触には彼の声or眞呼様の声が欲しくなってしまう、、、。まったくいい例えではないの承知で口に出すと、ここでのryoさんは”ラルクhydeではなくVAMPSHYDE”って感じなんです。

GULLETなんかをリアルタイムで感じていた方々は違うと思うんですが、9GOATSでryoさんを知って惚れ込んだ身としてはこんなことを思ってしまいます。

 

といっても、aie節全開の禍人・rain song あたりは最高に文句無しにカッコよかったし、

水辺の君に は最高に痺れました。なんすかあの曲。ザクザク急にメロディアスになって。緩急と緊張感。

 

19時開演下北沢だと、自転車で行けるのが有難いです。
明日はgodさん。


KEEL UNDEAD BEAUTY trailer

GOATBED,BEATGOD GBBG 新宿BLAZE 2016.12.17

GOATBEDとBEATGOD、二部公演行ってきました。

新宿BLAZEはcali≠gariの最後の宿題以来でした。その前はMoranのこの世の果てだったかと思います。

見やすいし、いい公演が多くていい印象のライブハウスです。

 

-GOATBED-

SE

DAMMNED THING IN THE RAIN

de NUDE

HELLBLAU

DEAD ZEPP

BELLA-DONNA

ENDE=NEU

Paramidia+

LIBIDO?

MUSK CAT

LIGHTNING THUNDERBOLT

天使達

ROSE&GUN

Only finally there is the free end+

テンプ

 

あれっ、一時間で終わり?

と思ったんですけど、コンパクトでまとまりのいいライブでしたし、何と言ってもENDE=NEUをはじめとする昇天系のチューンが沢山聞けて最高です。

のっけのIN THE RAIN→deNUDEも良かった。MASK CATも、配布版寄りのアレンジで美味でした。

本当に集中して音楽に浸っている時って、あまり振り返っても覚えていることが少なくて今回もそんな感じでした。

石井さんの腰が心配です。

テンプやる時、いやこれが最高ってわけじゃないんだけどなんつーかROSE&GUNSみたいな?あるじゃないっすか

とブツブツと言っていたのがツボでした。

この人会議とかで一人相撲始めるタイプの人だわ……愛おしい……となり申した。

VJが、GOATBEDの文字越しの海洋生物な感じで良かったです。

 

-BEAT GOD-

JOHNNY RIDE

RADICAL BARBARIAN

MADMAN DANCE

Geo De Dio

13RATIO

POP GROOVE

DOT'S DASH

BY PHERO MONDE

WAR WAR 

REDEOROGY

DISCOMA

JYUNKAN NO NEIRO

VOGUE MAN

 

NEUROMANCER

WORKING MAN 

SAYS SAYS SAYS

恋をとめないで

 

初期の名曲たちに触れたのはどれも初めてで、感動しまくりでした。

全部名曲で震える、埋もれてしまうのは余りに惜しい、、、。

GOATBEDって、テクノやビジュアル系の要素はもちほんあるんだけれど、BOOWYやらの”BEAT系”の流れをくんだ、かっこいいメロディや独特の浮き感みたいなもこが肝だと思っていて。

それを存分に味わえて良かった、カバーの流れもありましてそんなことを思いました。

あの時の石井さんは、純粋に音楽を楽しんでおられるようで、見てるこっちもニコニコでした。

女性陣も花を添えながらも、サポート然としていて素晴らしかったです。

 

今年の石井さんはカバー祭りでしたね、、、

SOFT BALLET、ZI:LILL、D'ERLANGER、BODY、COMPLEX

言ってしまえばEX-ANSもか、、

 

GOATBED漬けというなんとも贅沢な1日でした。

観に行ってよかったです。

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デも/demo / 有村竜太郎

 

デも/demo(初回生産限定盤A)(DVD付)

デも/demo(初回生産限定盤A)(DVD付)

 

Plastic Tree  有村 竜太郎さんのソロ音源。

 

発表時はもっと、それこそボーナストラック収録のopのような宅録的な質感かと思いきや、しっかりバンドサウンドで仕上げてきてくれました。

 

シューゲイザー的な音像、音の運び、割にシンプルな楽曲、

広げすぎないプリミティブな感触の中で、良質なメロディと楽曲を詰め込んできたあたり流石としか。超ツボです。

プラが好きな人ほど、ソロであることを感じると思う。

 

普通のバンドって、ボーカルがソロやりだすもんだけど、プラは竿隊のソロ活動があってからのこれだし、変な感じが全くしない。

そうゆうところもPlastic Treeってオンリーワン。

 

54年振りの都心雪を見ながらの浮遊、雪とシューゲイザーサウンドの親和性を再確認させられるものでした。

有村竜太朗「浮融 / fuyuu」

 


My Bloody Valentine - Soft As Snow (But Warm Inside)

umbrella インストア at 渋谷ZEAL LINK 2016.11.16

ここ最近、いろいろ、、、それこそVJSなんかも参戦していたりしながら夏秋を過ごしておりました。もう少しライトにやっていこう。

niguさんの夏秋いいです。

 

いけるか微妙だったのですが、行けました。

1300スタートのインストアイベント。

真昼の屋内、ここにあり、、、。

今回のシングル”ヨルノカーテン”は非常にツボです。

 

メンバーさんにアマヤドリ以来のファンであることを伝えられてよかった。 

 

umbrella、今年はすべてアコースティックでした。

ライブハウスでも見たいんだけど、何故か日取りが合わない。

「月」が四回聞けたから満足ではあるのですが。

アコースティックだと風見鶏なんかも好き。

 

 

A9 12TH ANNIVERSARY 2004-2005 ONLY LIVE "NO NAME" -名前は未だ無い- 2016.08.28 新木場STUDIO COAST

晩夏の新木場。いってきました。

涼しくて体感的には丁度いい曇天でした。

 

アリス九號.

このバンドは自分のV系遍歴を語る上で大きなバンド。

Alice Nineになってからは熱心に追ってはいませんが、やはり思春期にインプットしたものはそう簡単に離れていかない。

 amber grisや9GOATS界隈では、なんとなく口に出してはいけない位のバンドだった気がする。

世界観も何も無い、ルックスだけ、アイドルバンドみたいな。

結論、そんなことは無かったです。

 

今回のライブの記録+少し自分語りを交えて記録しておこうと思います。

完全に自己満足。

 

L'Arc~en~Ciel,黒夢,X,LUNA SEA

所謂、大御所のバンドを聞き漁った中学時代。

アルバムや関連音源とにかく片っ端から聞いた。

so,,,当時はラルク以外のバンドは解散(またの名を終幕、無期限活動休止etc)をしていて、心の底から生まれた時代を憎んだものでした。

友達と”生まれた時代を間違えた、、、時代が生んだ幻の花アァァ!”みたいなことをしきりに口に出していた。坊主頭だったけど。

それこそ彼らに対する今の感じ

”復活して何回か見たしもういっか~”

になるなんて想像もしていなかったし、当時の自分が見たら驚くと思う。

あの曲もこの曲も生で聴いた。

 

はじめてライブに行ったのもこの歳だった。Janne Da ArcのJOKER TOURの武道館。

一曲目のin silenceで身体に走った電撃は今でもはっきり覚えている。


01. in silence / Janne Da Arc ~JOKER~【HD】

 

とまあ色々ありますが、その年の暮れ、地元のしがないCD屋(今はもう無い)に張ってあった一枚のポスターに衝撃を受ける。

大日本異端芸者ガゼットさんのCassisのポスターである。


ガゼット / Cassis PV

未だにあのポスターはかっこいいと思うし、当時迷走がちだったシーンのある種の極致みたいなところ、あったように思う。

何より、今ではもう感じられない”大日本異端芸者 ガゼット”という字面に惹かれてしまった。

あのビジュアルで"ガゼット"。

曲を聴けば聴くほど、クサクサのメロディラインが刺さって病みつきになった。

でも名前は"ガゼット"。確信犯か。

ちなみにそのポスターは店員のおじさんに交渉して、掲示期間終了後ゲット、一度も飾ること無いにも関わらず押し入れに眠っている。

そして初めてV系のCDを意識して買ったのが、the GazettENILでした。


Baretta - the GazettE ( live )

あぁガゼット大好きだったな……。

NILではバレッタが一番好きです。

 

逸れました。

 

そしてガゼットを追うと、程なくしてPS COMPANYに出会います。

今もかもしれないですが、当時のPS COMPANYのHPは

各アーティストのDISCHOGRAPHYのところで、

曲名をクリックすれば、初期の音源に至るまで試聴ができるようになっていて、

中高一貫に通う中学三年生の持て余した時間、それと溢れんばかりの好奇心と物欲を構造的にいじるにはもってこいの造りになっていた。

 

そして、最初に自分が思ったのはこれだ。

5曲で2500円もするミニアルバムって制度なに、、、。

今もそうだが、12,3曲入っていて3000円、これが世間の相場だ。

しかしこのミニアルバムという制度、体感的にはケミストリーとかのアルバムの二倍の値段だし

SE込で、5曲2500円なんて極悪ミニアルバムもあった。

 

One×One

One×One

 

 

ラルクDAHLIA etcで、人並み以上に耐性はあった自分でも理解に苦しんだ。

あれには参った。中学生にはとても手が出ない。

 

よって近くのTSUTAYAで、希望投書のところに書くのである。

〜導入してください、のアレです。

ガゼットのミニアルバム達と、アリス九號.の作品なんかを書くとすんなり導入された。ナイトメア、Kagrra,あたりも然り。

うまくPS COMPANY主導の再発のリズムに乗っかったのだろうか。

今思うと、本当に有難かった。担当さんには大感謝。

あの施しが無ければ、きっと僕はV系を聞くことを諦めていて、あのバンドやこのバンドにも出会えなかった。と思う。

今は亡き砂上の”国領店”、お世話になりました。

 

逸れました。

 

当時は、PS COMPANYの総合トップにKagrra,の誓ノ月のPVが埋め込まれていて、この曲にも衝撃を受けたものです。


[PV] Kagrra, - Chikai no Tsuki [誓ノ月]

2006年頭、今思えばネオビジュアル系が盛り上がる直前だし、いい時代だったと思う。

悔いるとすれば、暇さえあれば、PS COMPANY関連のバンドを漁っていたこと。

少し周りを見れば涼平さんのいるアヤビエや、deadman、蜉蝣、Sugar、Ruvie、まだ白いRentrer en soiが存命で手を伸ばせば触れることができたのに……。

 

アリス九號.にはこうして、PS COMPANYを経由して出会いました。

当時も、顔だけとかなんとか言われていたけれども、僕の場合思っていたのは逆で

顔はそんなだけれど、曲いいな と思っていました。

顔がそんな とは恐れ多いですが、まぁそこまでズバ抜けてよくは無いだろう、むしろ曲の方が良くないか?と本気で思っていた。

そしてバンド名が好きだった。これみなさんあると思うんですよね。

アリス九號.っていういかにもなネーミングですが、

なにかやってくれそうな名前。そういったところあったと思います。

 

和洋折衷のなかに、荒削りにも散りばめられた煌びやかなアレンジや音色。

ズバ抜けた個性はないけれど、歌モノとしての確かなクオリティがあったし、やっぱり中学生の心を掴むには十分なカリスマ性 みたいなのがありました。

遍歴をみても、なんだかんだエリート街道を進んでいったバンドなわけで。

初ワンマンがリキッドルームで、結成1年でAXって凄い。

 

当時バンドをやっていたので、たしかにドラムの感じソレかぁ!みたいのもありましたが、とにかく曲がいいなと思っていた。

グラデーションのAメロとBメロの切り替えとか斬新です。

 

今でも徳間の頃の音源なんか殆ど聞かないけれど、絶景色までの曲は今でもよく聴く。

Daybreakなんかは好きですが。

 

というわけで、行ってきました。

2004-2005 only。

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セットリスト

1.平成十七年七月七日

2.花一匁

3.グラデーション

4.聖者のパレード

5.メロウに沈んで

6.明治

7.朱い風車

8.H.A.N.A.B.I.

9.本日ハ晴天ナリ

10.百合は蒼く咲いて

11.無限の花

DRUM SOLO

12.Siva&Diva

13.ハイカラなる輪舞曲

14.白夜ニ黒猫

15.アゲハ

16.闇ニ散ル桜

EN

1.春夏秋冬

2.銀の月 黒い星

EN2

1.葬園-名もなき君へ-

2.光彩ストライプ

3.タイムマシン

 

こんなセットリストでした。

あまりガチガチに固めた構成ではなく、ちょこちょこMCを挟む、割にアットホームな感じでした。

白い幕に、これまでの活動を遡る映像が流れ、平成二十八年からカウントダウンして平成十七年七月七日になったときは鳥肌立った。

 

全体を通して大きくアレンジを加えている曲は無かったものの、やはり現在の彼らの味が存分に出ており、一番新しいEPで聞けた、抜け感のある音作りを随所に感じました。

徳間時代の再録曲は、再録アレンジだったと思います。

銀の月 黒い星は、ギター寄りではなくリズム寄りのアレンジになっていて気持ちよかった。一番好きな曲ながら、若干PRISMATICを感じた。

 


Alice Nine - Gin no Tsuki Kuroi Hoshi PV {HQ}


A9「PRISMATIC」

 

一方でグラデーション(風の行方 聞けず)、葬園なんかは、虎パートがはっきりロングトーンになっていて、より曲の奥深さが演出。

よくよく音源聞いてみると鳴ってる、みたいな音も強調されていて新たな発見。

この辺は本当にいい曲だと再確認しました。変に力が入っていなくて、かつやりたいことが詰まっていて。

十数年間演っていなかったという、"本日ハ〜"も、いい仕上がりだった。この曲は確か本当の本当に最初にハマった曲。感慨深い。

 

ベースも、音源に比べかなりルートに徹していたんじゃないだろうか。

あ、沙我様はハイカラのラストでベース舐めしてた。

 

序盤に好きな曲が多くて、音響の感じに耳が慣れてないうちだったので、それだけが悔しいところです。

そして、改めて2年弱でこれだけのレパートリーを作り上げたことに脱帽。

和洋折衷、聞かせる、暴れる、バランスが取れている。

だし、よく言われる"捨て曲"みたいなものが無い。

故に、今回みたいなライブが組めたのでしょう。天晴れ。

 

ただやっぱり、ピッチの甘さやまとまりの無さに、もやっとする場面もあったので、

やっぱり今の曲のほうがしっくりきてるのかな、とも思ったりしました。

あと個人的には一部のファンの方のせいで若干嫌な思いをしたので、まあそれに若干水を差された感じもありましたが。

自分は正直これが最初で最後のライブだと思うし、少しお邪魔させてもらった気分です。

 

思い出の楽曲を沢山聴けてよかったし、行ってよかった。まさしくタイムマシン。

最新曲位やりそうな気もしていたけど、ちゃんと"2004-2005 only"していて気概を感じました。

(広義的に暁、幾億のシャンデリア、檸檬、天体アンブレラあたりも密かに期待していた)

 

12周年おめでとうございます。

音源はこれからも追っていこうと思います。

 

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サイレントノイズ / Plastic Tree

 

サイレントノイズ(初回限定盤B)

サイレントノイズ(初回限定盤B)

 

昨年末リリースされたアルバム"剥製”以来のリリース。

ブックレットverを購入しました。
歌詞カードが全部トレーシングペーパーで、豪華仕様です。

ジャケットは他の形態の方が好みだったりするんですが。

 

"サイレントノイズ"
イントロのザラつきのあるリフから、ナカヤマ氏の16分テケテケが決まる個人的には大好物な入り。

プラ節全開ながら、どこか煮え切らない、中火でぐつぐつ煮込んでいる的な温度感が絶妙。

なんとなく瞳孔を思い出しました。

 

"静かの海で"

かなり唄に比重を置いているようで、メロディがとても好きです。

割にベタなこのテンポの楽曲ってあまり無かったから新鮮。

哀愁みたいのも感じますが、どちらかというと明るいのがミソ。

 

"シンクロ”
アグレッシブなナカヤマ曲です。

ギターソロが伸びやかで気持ちいいですが、あまり印象には残らないかな、、、。

 

新鮮さはないけれど、らしさが詰まってる一枚だと思います。
タイアップのこともあってか、良くも悪くもまとまってます。
そして、引き続きカップリング曲の安定感がピカイチ。

でも個人的には、あまり曲としてグッとくる感じでは無かった。です。

夏なので、うつせみ聴いて寝ます。

11. Utsusemi - Tent Live performance Budokan 2009


Plastic Tree - サイレントノイズ【MUSIC VIDEO】